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エリア予選突破!!マスカドケンタのジャンド異形化

こんにちは、Onogamesです。
エースのマスカドさんがエリア予選を勝ち切りファイナルの権利を手に入れたとの事で記事を書いてくださいました。週末にもエリア予選がございますので参考にしていただけたらと思います。

話は変わるのですが、今回ジャンド異形化の記事を編集している中で、ジャンド〇〇って物凄く違和感があったんですよ。〇〇ジャンドの方がしっくりくるんですよね。特にジャンドに思い入れがあるわけでもないので不思議です。どこで刷り込まれたんでしょうか。

 

それではマスカドさんの記事をお楽しみください。

 

始まり
5月に店舗予選を抜けてからというものしばらくパイオニアに触れる機会がありませんでした。
CS3ファイナルの権利もあったのですが、諸事情により参加を見送りました。
そんなこんなで7/1の晴れる屋郡山店のプレミアム予選から久しぶりのパイオニア競技シーズンが始まりました。そこではクラシックラクドスを使用。
MOでもそこそこ勝てるし、地元の権利系の大会でも大体勝てていたのでそこまで深く考えずに選択しました。
結果としては全く振るわずといったところ。久々のパイオニアではメタ状況が変化しており、ラクドスサクリファイスやアブザンパルへリオン、赤白ナラ-といったデッキがメタ上位に分布していました。ラクドスを使うフィールドとして適切では無いなと感じ、デッキ選択からやり直すことにしました。

 

デッキの探索:アトラクサと異形化
・偉大なる統一者、アトラクサ


ラクドスでの負けから何を使うのか考えていたところイゼット独創力の記事を見つけ、スケールデッキとして上記デッキ、ラクドスに対して悪くないだろうと思い一度MOで組んで回すことにしました。
回してみたところ、重大な欠陥が見つかります。不屈の独創力で偉大なる統一者、アトラクサを出してもデッキの構成上、土地、インスタント、エンチャント、ソーサリー(残りの独創力3枚のみ)、クリーチャー(アトラクサのみ、ちなみにいらない)しかハンドに入らないため、概ね3枚程度しか手札を補充できません。
基本的に受けるデッキのため、アトラクサを出す前のプレッシャーは皆無です。せっかく出したアトラクサを除去されてしまうと一から盤面を作り直す必要があります。対して手札の補充が大したことないとなると結果はお察しでした。
ここまで悪いところを列挙していましたが、アトラクサ自体のスペックには目を見張るものがあり、こいつをもっと上手く使ってやれば相当やれると判断しました。不屈の独創力はアトラクサを出す手段としては非常に有効ですが。その性質上アーティファクトを採用できないため、アトラクサのCIP能力をフルに活用することができません。


・異形化

そこでもう一つの変身カードである異形化を使ってみようと考えました。対象がクリーチャーのみなため、独創力よりもコンボのハードルは高いものの、デッキ構成の制限は緩和されます。赤赤赤を要求する独創力と比べ、赤1つで良いためマナベースへの負担が減ることもメリットの一つです。
次に異形化をどう上手く使うかを考えました。異形化の弱点は除去が効いてしまう事です。プレッシャーをかけながら相手に除去を打たせる盤面を作ることでこの弱点を克服することを狙います。鏡割りの寓話がその役割を果たしてくれますが、1種類では心もとないため相方としてエシカの戦車を使用出来るジャンド異形化に目をつけました。


エシカの戦車に搭乗してアタックを許してしまうとトークンが増えてしまうため、相手としてはアタック前に除去を打ちたいところ。仮にそこに除去を使ってくれればこちらの異形化が通りやすくなるといったこちら側が有利な選択を迫ることが出来ます。


また、入念な栽培と急使の手提げ鞄があるため、3ターン目に除去を構えていそうならエシカの戦車、フルタップなら異形化を打つといった2段構えが出来る事などからもデッキの完成度が高いなと感じました。
2マナでトークン生成をするものを隅々まで探したのですが、これらより良いものは見つけられませんでした。現状、この2種がベストであると考えています。

 

・大いなる創造者、カーン


今回、大いなる創造者、カーンを採用しています。他のリストでは追加の除去やオブニクシリスを採用している枠にぶち込みました。
除去を多く取り過ぎると除去しかない初手で何をしたいデッキなのか分からなくなるケースが多発します。ミッドレンジコンボですので盤面形成も重要ですからね。
有利な盤面形成をしてくれそうなオブニクシリスですが、このカードは強い相手と弱い相手がはっきりしすぎていてメインには採用しづらかったです。エシカの戦車でコピーを生成出来る事は強みではありますが、カード1枚分の働きをしないマッチもあるため、採用を見送りました。

大いなる創造者、カーンですが、メタ上のデッキでは緑単しか採用されていないカードです。緑単以外のデッキが採用するのは多少珍しいかもしれません。サイドボードを圧迫しますし、緑単と違ってマナがそれほど出ないため即効性がありません。
しかし、相手のアーティファクトを止める常在型能力や対策カードを場面に合わせて持ってこれる等、書いてある事がそのまま強くてそれらのデメリットが気になりませんでした。
また、このデッキはコンボの要素を含んでいるため、サイド後に過剰な枚数の入れ替えをしにくいという要素もあります。したがってウィッシュボードに枚数を割く事がそこまで気になりませんでした。

 

大いなる創造者、カーンの役割
・常在型能力
異形化のワンド、石の脳、各機体の搭乗、宝物への牽制

・機能不全ダニ
アクロス戦争、岩へのつなぎ止め、力戦の束縛

・トーモッドの墓所
各墓地対策

・真髄の針
主に緑単のカーン対策になります。自分のカーンも機能不全になりますが、相手のカーンの方が強いので刺します。

・減衰球
ロータス、ニクソス

・石の脳
青白ロータスのテフェリー、余裕があれば緑単のカーン、独創力

・不屈の巡礼者、ゴロス


攻めるためのカード。世界樹を採用しているため、ゴロスのサーチ先として優秀です。ターンが帰ってくれば概ね能力を起動できるため相手に対処を迫ることが出来ます。

最終的なリストは以下の通りです。

パイオニア/異形化/(Masukado Kenta,2023/08/05)デッキリスト | 日本最大級 MTG通販サイト「晴れる屋」

MOで調整しながら5-0を4回、4-1を8回、3-2を2回と満足のいく結果を得られましたのでそのままエリア予選に持ち込みます。

 

8/5晴れる屋高田馬場 エリア予選

R1 グリクシスヨーリオン

ラクドスベースに青を足してスケールを大きくしたデッキと思われます。
スカラベの神にマウントを取られかけるもカーン駆け付け、針が間に合いました。ゴロスの能力起動が始まり逆転勝ち。

R2 ロータスコンボ

カーンから減衰、針指定母聖樹で勝ち
狂気の種父ハードキャストで勝ち

R3 青白ロータス

4ターン目狂気の種父をハードキャストしてハンドを枯らしてからのイケたかと思った矢先、トップから1/3、ロータス、テフェリーで+起動からの行進で種父を処理するスーパームーブ。が、こちらも何とか返しのターンで異形化を引けてアトラクサを出し、リソースを回復し勝ち。トップデッキにトップデッキで返す形になりましたが、入っているカードが強いので構築の勝利と前向きにとらえましょう。

R4 ロータスコンボ

カーンから減衰、針指定母聖樹で勝ち
異形化から狂気の種父で勝ち

R5 ローナコンボ(チームメイトのタナカさん)

三ターン目アトラクサ×2で勝ち

R6 緑単

先手も不利マッチのため厳しくマリガンします。ダブマリで3ターン目アトラクサハンドにたどり着いて勝ち
後手 順当に負け
先手 天和で勝ち。(プッシュ、入念な栽培、異形化、土地×4)

結果、6連勝からの2IDでファイナルの権利を獲得することが出来ました。

 

終わりに

デッキ選択時の狙いをうまく形にすることが出来、それが結果につながりとても満足です。

分からん殺しと言ってしまえばそれまでですが、勝ち手段をコンボだけに頼らず多様化で来ていた事も上手くハマったなと思います。エリア予選本戦でもカーンの活躍が非常に目立ちました。間違いなく他では替えが効きません。おすすめです。
ジャンド異形化を使用することにしてから、記事を探しましたが、絶対数が少なく参考にするものも少なかったため、今回記事を書いてみました。これからエリア予選が続きますが、これを読んでジャンド異形化を使いたくなった方への一助になれば幸いです。

 

マスカドケンタ

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