ある休日の昼下がりのこと。
アオキ「あー!勝たん勝たん!!!」
ボクはアオキ、Onogamesの一員として日々MTGをエンジョイしているどこにでもいる一般プレイヤー。
基本的にはスタンダードをプレイする機会が多いですが、今回のチャンピオンズカップの採用フォーマットがパイオニアということもあり、MTGOで調整したり友達と練習しながら予選に臨みました。
でも・・・店舗予選抜けられず!!!
地方在住ということもあり、参加回数が限られていたとはいえ大した手応もなく、なにがなんだかよくわからないまま気づけば最後の店舗予選も敗退。
それなりに練習はしたつもりだけど・・・どうして・・・
????「おいおい、そんな浮かない顔してどうしたんだよ?」
アオキ「あっ!!!デカナベさん!!!」
デカナベ「そうそう、オレはデカナベ。折角の休日なのにしょぼくれてんじゃん???」
アオキ「実は・・・パイオニアの店舗予選最後まで抜けられなくて・・・」
デカナベ「おいおい、そんなことで悩んでたのかよ!ま、折角の休日なんだし、酒でも飲みながらMTG談義としゃれ込みますか!」
~とある居酒屋へ~
アオキ「パイオニアなんですけど、MTGOだとバカ勝ちはしなくてもそこそこ安定して勝ててたんですよ。でも蓋を開けてみればシーズン中全然勝てなくて・・・」
デナカベ「ふむふむ」
アオキ「でかなべさんも予選の途中で「パイオニアはきつい」って言ってたから聞きたいんですけど、具体的に何がきつかったんですか?」
デカナベ「自分の話で言えば、パイオニアはメタが全然絞れないのがきつかったなあ。デッキの好みだけで言えば白単アグロを使いたかったけど、ラクドスとか除去多めのデッキに踏み潰されるの見え見えだからずっとは回せなかったね。後半はパルヘリオンとかも出てきちゃって尚更ね。」
アオキ(うなずく)
デカナベ「緑単も良かったけど、結局マナクリデッキだから妨害はされちゃうんだよね。それでも強いんだけど、安定して勝ち切るって感じではない印象だったかな。」
アオキ「なるほど。ボクはシンプルに力不足もあるけどそれにしても勝てなかったなって反省してて・・・。」
デカナベ「力量に関してはそこまで卑下することないんじゃない?パイオニアだとなかなかみんな練習もやり込めないだろうし、スタートラインはそんなに変わらないと思うよ。むしろMTGOで練習してるなら平均のプレイヤーよりは練習してるくらいじゃないのかな?」
アオキ「デカナベさん!!!実際、そこそこ練習していたつもりだったので悔しさがぬぐえない状態です。理由が分からないキツさがず~っとついて回りました。」
デカナベ「今までのアオキくんを見てて思うのは、一強環境みたいな方が得意なんじゃない?ミラー極めるとか、トップメタを狩りに行くとか。パイオニアはそういう環境じゃないんだよね。5強くらいで、その日の大会によってどうなるか全く読めない。そこら辺がアオキ君にはきつく感じたんじゃないかな。」
アオキ「おぉ!!すごく納得しました!!!パイオニアの環境が想像以上に複雑でメタ読み自体が難しくて、もっと言うならそこまで意味をなさないってことですよね。」
デカナベ「砕いていうとそうだね。意味をなさないとは言わないけど。こう言う環境ではデッキパワーの高いデッキをしっかりと握って、そのデッキで最大値を出せるようにするのがめちゃくちゃ大切なんだと思うよ。」
アオキ「このデッキはこれに弱い、このデッキはあれに弱い、ってデッキのネガティブな所ばかりに目がいって無駄に選択肢を複雑にしてた気はすごくします。そこまで自信もないメタ読みを信じて構築をコロコロ変えていました。練習量に対して一つのデッキの練度は低かったのは間違いないです涙」
デカナベ「混沌としたメタゲームだからこそ、強みのあるデッキを握りたかったよね。今回の店舗予選シーズンに限って言えば、序盤から中盤で緑単を擦り続けてた人が最大効率だったと思うな。」
アオキ「強いデッキと弱いデッキの見極めも難しいですよね。一強環境だと大体簡単な選択肢に絞られるから乗り換えとかあまり起こらず握ったデッキの経験値をしっかり積んでいけるんですよね。」
デカナベ「たしかに、メタ読み的な部分に注力しないでいい分、プレイングとかサイドプランとか、プレイ精度に時間割けるところがある意味簡単と言えるのかもね。ただ、自分のスタイルとか、得意なデッキとかもあるから今回はデッキ選びが本当に難しかったよ。」
アオキ「今シーズンは一貫してイゼットフェニックスを使用してたんですよ。《表現の反復/Expressive Iteration》が禁止されて弱体化した時にもう少し考えても良かったのかも知れません。コバユイさんが最後に抜けた様にドミナリア後は悪くない選択肢だったとは思うのですが。途中はゲロきつかったです。」
※コバユイ:Onogamesのメンバー。シーズン中、魂のイゼフェニを擦り続け見事予選を勝ち抜く熱い男。
デカナベ「イゼット握ってた人はそこそこ勝って、そこそこ負けるの繰り返しで踏ん切りつかなかった感はあるよね。《帳簿裂き/Ledger Shredder》と《氷の中の存在/Thing in the Ice》でそれなりには戦えるけど、今思うと表現の反復が禁止になったことをもっと重く受け止めても良かったのかも。デッキパワー下がったのにマークされてたし。」
~宴もたけなわですが~
デカナベ「自分も今回のシーズンはしんどかったからさ。なんとなくは頭の中で整理してたけど、アオキくんと話してだいぶまとまったよ。」
アオキ「相談に乗ってくれてありがとうございました!次のシーズンは得意なスタンダードなんで、今回の反省を生かして頑張ります!」
デカナベ「こちらこそ感謝!この流れでアオキ君だけ抜けたら悲しいから自分も頑張るよ!笑」
アオキ「一緒に頑張りましょう!また相談させてください。デカナベさんはパイオニアの本選も頑張ってください!!!」
デカナベ「・・・・・・・・俺、予選抜けてないんだ。」
アオキ「・・・・・・・・。朝まで飲みましょう!!!!!2軒目、行きましょう!!!!」
そうして2人は店を後にした。
《しつこい負け犬/Tenacious Underdog》がなにも得られなかった連戦連敗から、一分の理でも得ようと議論を交わす今回の記事、いかがでしたか?
突然のパイオニアに混乱して、最後までよくわからなかった人はこの2人だけではないのでは?
友達がいるから振り返れる、友達がいるから頑張れる、そんなことを想って少し懐かしい気持ちになりました。
デカナベさんに聞いてみたいことがあれば是非コメントをお願いします!
デカナベとアオキ
Onogames