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エリア予選突破!?マスカドケンタのパイオニア緑単信心

皆さんこんにちは、Onogamesです。

 

今回の記事はシーズン中緑単信心を握り続け、見事権利を獲得されましたマスカドさんが書いて下さりました。マスカドさんはチームエースでありながらGPTop8歴0回を非常に気に病まれていました。本選では頑張っていただきたいですね。(9位は2回でチーム内1位)

それではチームのエースであるマスカドさんの記事をお楽しみください。

 

―緑単を使うに至った経緯

 

結論から言うと環境最強クラスの高いデッキパワーを誇っているため。私は最初期からMTGOパイオニア村に住んでおり、対戦する度に理不尽差極まりない、どうしようもない相手と認識していたため、使用を決定した。


《表現の反復》が禁止されるまではイゼットフェニックスもしくは《覆いを割く者、ナーセット》+《一日のやり直し》が搭載されていたイゼットコントロールを使用。
この時も今ほどは洗練されていなかったものの、緑単信心は大きな存在感を持っており、《氷の中の存在》を2ターン目に設置して、《ビヒモスを招く者、キオーラ》、《大いなる創造者、カーン》にプレッシャーをかけないと基本負け。それすらも乗り越えられる経験などがあり緑単信心のデッキパワーは十分理解していた。


シーズン1の詳細が発表され、フォーマットがパイオニアということで、しばらく競技から離れていたものの、参戦。もちろんデッキは緑単信心。

 

―多種多様な緑単の中で目指した差別化

権利獲得時のリスト

現在、一般的な緑単信心は基本パーツに《日没を遅らせる者、テフェリー》を採用している。《鎖のヴェール》と《ニクスの祭殿、ニクソス》をアンタップして無限ライフ無限マナで相手のLOを狙うのが目的だ。

 

私はこの形に対しては懐疑的である。

 

考えればわかるが、《大いなる創造者、カーン》から《鎖のヴェール》を持ってきて《ニクスの祭殿、ニクソス》で十分なマナを生み出せるということは十分な信心を稼げている。つまり強固な盤面を用意できているという事である。この盤面が形成されているのであれば多くの場合そもそも勝っているという話。


もちろんミラー等相手にターンを渡たずに勝つ必要のある場合もあるが、そんな物はMTGOで何百マッチを対戦していても片手で収まる程度。他に気にすべきことは山ほどある。そもそもコンボ勝ちということが非常に少ない。負けているときに弱いカードを増やすのは理解できない。


その前提で話を進めると盤面に何も影響を与えない《日没を遅らせる者、テフェリー》は不利なマッチにより不利になるのが容易に想像できる。
緑単信心の最大の弱点は盤面に触るカードが極端に少ない事。《大いなる創造者、カーン》からの《領事の旗艦、スカイソブリン》、《隕石ゴーレム》があるがそれらでは遅く、人間、ヒロイック、少数ではあるもののエルフに対して明らかに不利が付いている。

現在、ヒロイックは数を減らしていると認識しているため、ビートダウン系での仮想敵は白単、人間、バントスピリットとした。

この際、自分が目指す緑単信心に求めるものはブン回りは無くさない、多少の盤面干渉手段、サイド枠の確保である。

最終的にの盤面干渉はメインに《世界を喰らう者、ポルクラノス》2枚、《領事の旗艦、スカイソブリン》1枚をサイドに《大食のハイドラ》3枚と分厚く採用している。

人間に対してはピン除去がさほど有効ではなく、盤面を作りながら干渉できる上記の方がデッキにも合っていると考える。この構成は私のデッキの大きな特徴と言えるだろう。

テーロスがスタンダードリーガルだった頃の記事、リストを見渡していると緑単信心には《世界を喰らう者、ポルクラノス》4枚搭載が基本。カードプール、フォーマットが違うとはいえ、信心を象徴するカードであり、カードパワーは使えばご理解いただけるだろうがパイオニアでも十分通用する。
特に白単に対しては盤面を持たせる+相手の盤面破壊+フィニッシャーと三面六臂の活躍を見せる。


メインの《領事の旗艦、スカイソブリン》は当初、対ラクドス用のカードを1枚取りたいと考えていたことから検討を始め、人間、バントスピリットに対してもある程度仕事をするため採用を決定した。

ちなみにラクドスに対しては有利であることは間違いないものの、負けうる相手なので過信しない事。特に後手であれば、ハンデス、《税血の収穫者》、《鏡割りの寓話》など十分な負けパターンとなる。


一番苦心したのは対アブザンパルヘリオンである。相性としては特別有利ではない。むしろ当たりたくない。《大いなる創造者、カーン》の分有利と思われがちであるが。

相手はハンデスを絡めてくるため、容易にプランを崩壊させられてしまうし、後手だと間に合わない+《大いなる創造者、カーン》の保持が難しい盤面もいくらでもある。

結果、《漁る軟泥》をサイドに追加。

 

クリーチャーでない墓地対策(安らかなる眠り、霊柩車等)へは2マナの《ウィザーブルームの命令》があるのでいくらでも触ってくるが、《漁る軟泥》は相手のリストを見る限り触りづらいだろうと判断。アブザンパルヘリオンのサイド枠の関係上プッシュは入れられないor入れるとコンボパーツを抜くなどしてデッキを歪ませるので、《突然の衰微》が飛んでくる程度。


―対戦レポ(少し)

とりあえず前日まで全く行く気無し。仙台まで片道4hを一人で運転する気に全くなれなかったため。

うだうだしていたらあつきに叱咤され、重い腰を上げて行くことに。(結果、あつきには感謝してる。)

 

強く記憶に残っているのは1試合目のミラー。 

結果は〇×○で勝ち。
お互いキオーラ、カーンを真髄の針で刺しながら少しでも遅らせようという戦い。
戦い方を理解しているなという印象。強い相手だった。
メインはポルクラノスからの二クソス起動で相手の盤面を崩壊させてそのターン中にライフ削り勝ち。

後手は基本ご不利なのである程度負けの目星がついたら投了しましょう。

先手の差で勝ち

 

そして最終マッチの白単。基本不利な相手である。

運よく1ゲームを取れ、2本目後手のゲーム。私はダブルマリガン。相手は初手キープ。

 

相手は初動サリア→サリアの副官と好調も4ターン目まで土地が2で止まる。


こっちらは1ターン目ラノエル。2ターン目のキオーラはサリアでお預け。3ターン目に 対策カードであるポルクラノスをキャストしエンド。4ターン目、順調に5マナまで伸びたもののハンドのスカイソブリンは出せない。キオーラをキャストして次ターン6マナを担保しようかと思ったが、
「相手のハンドにはおそらく初手から粗暴な聖戦士、レーデイン等は絶対あるはず。初手キープでこの動きはおかしい」ということで。
ターンを返して相手が動いてきたらポルクラノスの能力起動でサリアを打ち落とし、スカイソブリンでマウントを取っていくプランが最適と判断。


結果、相手は土地を引いて粗暴な聖戦士をキャスト。スタックでサリアを破壊してスカイソブリンでマウント取ってgg。


オポ差で権利獲得。

 

最後に緑単を一緒に回したでかなべと、いつも相談に乗ってくれるお師匠さんのたらこさんにも最大の感謝を。

11月愛知ででお会いしましょう。

 

マスカドケンタ

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