皆さんこんにちは!Onogamesです。
今回の記事もチーム外のプレイヤーからの投稿となります。
投稿者は佐藤君です。正直必要ないかとは思いましたが、今回も簡単に紹介させていただきます。
佐藤啓輔(通称なのくん)
HareruyaHopesでの活躍が有名な佐藤君ですが、新潟出身でありOnogamesメンバーと行動を共にすることが多いです。中には佐藤君をOnogamesのメンバーと勘違いしている方もいらっしゃるくらいにいつも我々と遊んでくれています。佐藤君の立場もありますので明言させていただきますが、彼はOnogamesではありません。※Onogamesはスポンサードプレイヤーを排出する為の踏み台を目指しておりますのでスポンサードされた場合卒業となります。
寡黙なイメージ通りの真面目な彼ですが、時折とんでもないことを言い出します。彼のキャラとかけ離れた名言の数々に友人たちも一喜一憂しております。
とはいえ基本的にはとても優しい人柄で仲間内の下らない喧嘩や言い争いの仲裁役を務めてくれています。彼のおかげで今の私たちの仲が継続しているのは間違いないですね。
「なのくんに怒られるからこの辺にしとこ。」
~Onogames構成員~
それでは佐藤君の記事をお楽しみください。
1,はじめに
はじめましてこんにちは。HareruyaHopesの佐藤啓輔です。
今回は9/16に晴れる屋さんで行われたTheLastSun予選レガシーを突破しましたので、
この場をお借りして記事という形で使用したデッキや対戦レポートについて記事を書かせていただきました。
よろしくお願いします。
2,デッキ選択まで
9/16に晴れる屋TCで行われたTheLastSun予選のフォーマットは「レガシー」。
レガシーは大好きなフォーマットで望むところでしたが一つ問題が・・・。
デッキが無いッッ!!
どういうことか説明しますと、先日レガシーのデッキを友人に貸しておりました。貸していたデッキは「グリクシスコントロール」。
このデッキにはレガシーで青いデッキを使用する上で必要なパーツ(デュアルランド、Force of Will、ジェイス等)を軒並み使用していたため、非青のデッキを準備する必要がありました。
ただ、レガシーというフォーマットは青がとにかく強いッ
コンボデッキに対する最高抑止力の《意志の力》を使用できることに加え、《渦まく知識》を始めとした優秀なドロースペルで安定感も抜群。
自分自身もここ数年は上記のグリクシスコントロールや4cレオヴォルド、ミラクル、グリクシスデルバー、スニークショー等青いデッキを中心に使用をしておりました。
それもやはり《意志の力》が使えることと、ドロースペルによる安定感が理由の一つでした。
予選があることもフォーマットがレガシーであることも2日前に知ったため、青いカードを借りて出るより持っているカードでデッキを組んで出ることに。(足りないカードが軒並み高額なため借りたくないのも理由)
手持ちのカードで組めそうなデッキ、かつレガシーでそれなりに戦えそうなデッキを考えたところあるデッキで出ることに決めました。
それが今回使用した「GWtbマーベリック」です。
3,マーベリックとは?
今回使用したデッキの中身を紹介する前にレガシーにおけるマーベリックという
アーキタイプについて簡単に説明します。
マーベリックは白緑の優秀なクリーチャーによるアグロデッキです。優秀というのはサイズだけという意味ではなく、《スレイベンの守護者、サリア》をはじめとした、所謂ヘイトベア系(ゲームに何らかの制限を加える生物)のクリーチャーも含まれます。
また、《緑の太陽の頂点》を採用することにより、状況に応じた適切なクリーチャーを選択しつつゲームを進められるといった柔軟性も持ち合わせたデッキです。
マーベリックという名前の由来は《緑の太陽の頂点》で一枚刺しのクリーチャーをサーチして戦うことから来ているそうです(諸説あるため真実はわかりません)
実は青いデッキを使う前にマーベリックはよく使うデッキの一つでした(他にはジャンドとかZooとかアグロばっかりッッ)。そのため青で無いマーベリックを使用することに大きな抵抗はありませんでした。最近知り合った方はそんなイメージは無いかもしれませんね。
4,デッキ構築
今回のデッキ構築についてです。
マーベリックにも一応何種類かあります。大きく分けると以下のように分類できます。
純正GWマーベリック(緑白)
GWtbマーベリック(緑白タッチ黒)
Panishingマーベリック(白緑タッチ赤)
これらのカラーリングに加えてDDコンボ《暗黒の深部》+《演劇の舞台コンボ》が組み込まれた型等意外と種類があります。
よく使っていたデッキといってもそれは昔のこと・・・。最新のマーベリックがどんな形かは当然知りません。というわけで最新のリストとして下記のものをサンプルとして組んでみることに。
このリストを参考にして当日使用したデッキリストがコレッッ!!
土地
1《Bayou》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
2《森/Forest》
1《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
1《カラカス/Karakas》
1《イス卿の迷路/Maze of Ith》
1《平地/Plains》
2《Savannah》
1《Scrubland》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4《不毛の大地/Wasteland》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
クリーチャー
1《極楽鳥/Birds of Paradise》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《ルーンの母/Mother of Runes》
3《貴族の教主/Noble Hierarch》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》
1《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
2《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
3《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
1《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
スペル
1《突然の衰微/Abrupt Decay》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
1《森の知恵/Sylvan Library》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
サイドボード
2《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1《クローサの掌握/Krosan Grip》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《盲信的迫害/Zealous Persecution》
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《窒息/Choke》
1《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
1《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
デッキリスト | 晴れる屋 リストはこちらにも!
今回使用したのはGWtbマーベリック、ダークマーベリックとも言いますね(最近は死儀礼無いから呼ばれない?)
純正GWと比べた大きな特徴としては、ハンデスや黒い優秀なスペルを採用できる点です。ハンデスはヘイトベアだけでは対処しきれないコンボデッキへの耐性を上げてくれますし、《盲心的迫害》は純正では対処が難しい、《真の名の宿敵》や《若き紅蓮術士》の対策になります。
DDコンボを組み込むことも検討しましたが、それが無くてもカードパワーは十分だろうということで今回は見送り。マナベースに負担をかけるという無視できないリスクもありますからね。
5、カード選択理由
固定スロット
以下のカードはほぼ固定スロットと言っていいと思います。折角なので簡単に触れます。箇条書きで失礼いたします。
《ルーンの母》
とてもインパクトのある1マナ生物。デッキによっては1t目に出されて除去できなければ負けにつながり得る。一度アクティブになれば単体除去をシャットアウト。プロテクションをつけてコンバットに活かすこともできる。
《貴族の教主》
モダンでも活躍する定番マナクリ。ダメージレースにもつれ込むことも多く、賛美でのコンバット補助は重要。
《石鍛冶の神秘家》
デッキの数少ないアドバンテージ生物。欲しい装備品をサーチでき強力。
《スレイベンの守護者、サリア》
ヘイトベア筆頭。
コンデッキにはもちろん、ドロースペルなど、
軽いスペルでゲームを組み立てるデッキにも効きます。
デッキ内にスペルが少ないためこちらの展開を阻害しないのも相性がいい。
《漁る軟泥》
墓地対策枠。レガシーは墓地を活用するデッキも多いため活躍する場面は多々ある。墓地対策だけでなくライフゲインからフィニッシャーまでこなす、見た目以上に器用なクリーチャー。《ガイア揺籃の地》との組み合わせはもはやコンボ。
《クァーサルの群れ魔道士》
メインから置物に触れるため重宝される。賛美持ち。
《聖遺の騎士》
デッキの核となるクリーチャー。時にはフィニッシャー、時には土地サーチによるシルバーバレット戦法等、ゲームプランを広げることができる生物。
《剣を鍬に》
レガシーの定番除去。ライフをプレゼントするものの、《稲妻》や《致命的な一押し》で
除去出来ないクリーチャーも簡単に除去できる。
《緑の太陽の頂点》
マーベリックがマーベリックたる所以のスペル。何t目でもキャストできる柔軟性の高いスペル。よっていつ引いても嬉しい。このスペルを使いこなすことが勝つ秘訣?
《火と氷の剣》
《梅澤の十手》
石鍛冶からのサーチ先。石鍛冶のお供は殴打頭蓋が定番だが、
マーベリックはテンポを重視するためあまり採用されていない。
十手は一度通ればクリーチャーデッキ相手に無双できる。剣は単純に能力が強力だが、
触りにくい真の名の宿敵を突破できるのも強み。
フリースロット
上記固定スロットにフリースロットを組み合わせてデッキを構築します。フリースロット枠で採用したカードについても簡単に触れます。
《極楽鳥》
黒マナ源が欲しかったので、教主と分けての採用。0/1ながら飛行が活躍する場面は多い。
《ガドック・ティーグ》
ヘイトベア枠。
サイドではコンボ対策として定着しているが、今回はミラクル対策としてメインから。
場にいると自分の緑の太陽の頂点もキャスト出来ないのは注意。
《スクリブのレインジャー》
色々小技に使える便利な生物。飛行+プロテクション青でデルバーも止めれるのは強い。
《永遠の証人》
追加のアドバンテージ枠として採用。
マーベリックの少ない除去を使いまわしたり、《不毛の大地》を連打したりと起用に運用できる。死儀礼の禁止も追い風。
《ラムナプの採掘者》
追加のアドバンテージ枠その2。《世界のるつぼ》内蔵生物。
《不毛の大地》や《地平線の梢》を無限に使える。
《聖域の僧院長》
ヘイトベア枠。チャリス内臓生物。
最近のリストではよく採用されている1枚。
使いこなすには慣れがいる生物だが、上手く使いこなせればゲームを有利に進められる。
《不屈の追跡者》
追加のアドバンテージ枠その3。
フェアデッキ同士の消耗戦で特に光る。サイズも気が付くととんでもなく大きくなっているのでフィニッシャーとしても活躍でる。
《最後のトロール、スラーン》
青系や除去コン対策として採用。
打ち消されないため青に強く、呪禁による除去耐性で安心感抜群。
装備に対応して除去されることも少ないので装備品とも相性がとてもいい。
完全究極体スラーンは今回のマーベリックのゴールの1つ。
《突然の衰微》
追加除去枠。
折角の黒を生かすため採用。クリーチャーだけでなく、置物にも触れるので非常に便利。
《森の知恵》
追加のアドバンテージ枠その4。
青以外では貴重なドローサポートエンチャント。
ドロースペルを使えないが故の引きムラを解消してくれるカード。対コントロールで特に強い。
メインボードはこのような感じでした。
サンプルリストに比べて一枚刺しが多めなのは、どうせ使用するなら色々入れて試したいという気持ちがあったためです。
サイドボード
《封じ込める僧侶》
ヘイトベア枠。
リアニメイトやスニークショー対策。
《クローサの掌握》
置物対策枠。
緑頂点もあるため《再利用の賢者》と枠を争う。
《外科的摘出》
墓地対策枠。
リアニやANTはもちろん、土地単のロームにも刺せる。
《盲信的迫害》
生物対策枠。
前記の通り、《真の名の宿敵》をメインで触れないため採用。
デスタクや部族デッキ対策にもなる。
《思考囲い》
ハンデス枠。
コンボ相手にクリティカルなヘイトベアが手札にあっても、場に出る前にコンボ決められては意味が無い。ヘイトベア着地までの時間を稼ぐという重要な役割を果たしてくれる。
《窒息》
青対策枠。
レガシーは青が強い。青いデッキに強力な制限をかけてゲームを支配することが目的。
青を使っていないデッキが取れる戦法の1つ。
《情け知らずのガラク》
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
フェアデッキ、コントロール対策枠。
フェアデッキに対してはPWを絡めた多角的な攻めによって勝利することを目的としてサイドイン。無限にアドバンテージを稼ぐPWは基本的にコントロールに刺さるためサイドイン。
フェアデッキには有利がつくことが多いため、サイドボードはコンボデッキを意識した構成となりました。
長くなりましたがデッキについては以上となります。
6、対戦レポート
それでは簡単にですが対戦のレポートになります。
9/16に行われたTLS予選レガシーは参加者113名の7回戦で上位8名がTLSの権利を獲得できます。
R1 奇跡 〇〇
g1はガドックとサリアで制限をかけて勝利
g2はPWとトラッカーで勝利
R2 BUGコン 〇×〇
g3はスラーン+火と氷の剣が決まり、対処されずに勝利
R3 URデルバー ×〇〇 よっしーくん
知り合いのよっしーくんと。
g1はデルバー連打と先手の目くらましにより敗北
g2は盲心的迫害が刺さり勝利
g3は相手1t目のvolcanicIslandを不毛で破壊したら土地が止まり勝利
R4 デスタク〇〇
g1は十手がカウンター貯め始めて勝利
g2は盲心的迫害が刺さり勝ち
R5 奇跡 ×〇× のぶおさん
レガシー最強プレイヤーののぶおさんと初対戦。
g2はガドックとハンデスを絡めて何とか勝つものの、g1とg3は完璧にコントロールされて負け。
やはりお強い。
R6 SnT 〇×〇
g1は相手のミスもあり何とか勝利
g2は《血染めの月》ケアせず負け
g3は《封じ込める僧侶》が除去されず勝ち
R7 エルドラージ ×〇〇
スタンディングを確認すると全くID出来なかったので対戦。
g1はマナフラで負け
g2とg3は耐え忍んだ結果ラムナプの採掘者と不毛の大地のループが決まり勝利
というわけで、最終結果6-1の2位でTLSの権利を獲得ッッ!
正直急造なデッキの上、しばらく使用していないアーキタイプだったため、ここまで勝てるとは思いませんでした。本戦も頑張りたいと思います。
7、終わりに
今回は対戦レポートに加えてレガシーにおけるマーベリックというデッキは
どういうものかを書かせていただきました。
フリースロットの枠にどのクリーチャーを採用するかでデッキの形が様々に変化することがこのデッキの強く、また面白い部分だと思います。
《緑の太陽の頂点》というスペルの性質上、カードプールが広くなるほど強さが増すため今後マーベリックに採用できるクリーチャーが出現しないか自分も注目しています。
※早速《再利用の賢者》の上位互換みたいな生物が出現しましたね・・・。
今回はマーベリックというデッキはどんなデッキかということを中心に伝えたかったため、テクニックやサイドボーディング等は省略しましたが、また機会があればそれらをまとめて記事にできたらと思います。
ここまで長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。
レガシーでマーベリックを使いたいという人の参考になればと良いかなと思います。
ではまたどこかでお会いしましょうッッ!
佐藤啓輔