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ALL WILL BE ONO.

ラストサン権利獲得!!佐藤啓輔の「Please call me MAVERICK」

皆さんこんにちは!Onogamesです。

今回の記事もチーム外のプレイヤーからの投稿となります。

投稿者は佐藤君です。正直必要ないかとは思いましたが、今回も簡単に紹介させていただきます。

 佐藤啓(通称なのくん)

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HareruyaHopesでの活躍が有名な佐藤君ですが、新潟出身でありOnogamesメンバーと行動を共にすることが多いです。中には佐藤君をOnogamesのメンバーと勘違いしている方もいらっしゃるくらいにいつも我々と遊んでくれています。佐藤君の立場もありますので明言させていただきますが、彼はOnogamesではありません※Onogamesはスポンサードプレイヤーを排出する為の踏み台を目指しておりますのでスポンサードされた場合卒業となります。

 

寡黙なイメージ通りの真面目な彼ですが、時折とんでもないことを言い出します。彼のキャラとかけ離れた名言の数々に友人たちも一喜一憂しております。

とはいえ基本的にはとても優しい人柄で仲間内の下らない喧嘩や言い争いの仲裁役を務めてくれています。彼のおかげで今の私たちの仲が継続しているのは間違いないですね。

    「なのくんに怒られるからこの辺にしとこ。」

               ~Onogames構成員~

それでは佐藤君の記事をお楽しみください。

 

1,はじめに

はじめましてこんにちは。HareruyaHopes佐藤啓です。

今回は9/16に晴れる屋さんで行われたTheLastSun予選レガシーを突破しましたので、

この場をお借りして記事という形で使用したデッキや対戦レポートについて記事を書かせていただきました。

よろしくお願いします。

 

2,デッキ選択まで

9/16に晴れる屋TCで行われたTheLastSun予選のフォーマットは「レガシー」

レガシーは大好きなフォーマットで望むところでしたが一つ問題が・・・。

 

デッキが無いッッ!!

 

どういうことか説明しますと、先日レガシーのデッキを友人に貸しておりました。貸していたデッキは「グリクシスコントロール」。

このデッキにはレガシーで青いデッキを使用する上で必要なパーツ(デュアルランド、Force of Will、ジェイス等)を軒並み使用していたため、非青のデッキを準備する必要がありました。

 

ただ、レガシーというフォーマットは青がとにかく強いッ

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コンボデッキに対する最高抑止力の《意志の力》を使用できることに加え、《渦まく知識》を始めとした優秀なドロースペルで安定感も抜群。

自分自身もここ数年は上記のグリクシスコントロールや4cレオヴォルド、ミラクル、グリクシスデルバー、スニークショー等青いデッキを中心に使用をしておりました。

それもやはり《意志の力》が使えることと、ドロースペルによる安定感が理由の一つでした。

 

予選があることもフォーマットがレガシーであることも2日前に知ったため、青いカードを借りて出るより持っているカードでデッキを組んで出ることに。(足りないカードが軒並み高額なため借りたくないのも理由)

手持ちのカードで組めそうなデッキ、かつレガシーでそれなりに戦えそうなデッキを考えたところあるデッキで出ることに決めました。

 

それが今回使用した「GWtbマーベリック」です。

  

3,マーベリックとは?

今回使用したデッキの中身を紹介する前にレガシーにおけるマーベリックという

アーキタイプについて簡単に説明します。

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マーベリックは白緑の優秀なクリーチャーによるアグロデッキです。優秀というのはサイズだけという意味ではなく、《スレイベンの守護者、サリア》をはじめとした、所謂ヘイトベア系(ゲームに何らかの制限を加える生物)のクリーチャーも含まれます。

また、《緑の太陽の頂点》を採用することにより、状況に応じた適切なクリーチャーを選択しつつゲームを進められるといった柔軟性も持ち合わせたデッキです。

 マーベリックという名前の由来は《緑の太陽の頂点》で一枚刺しのクリーチャーをサーチして戦うことから来ているそうです(諸説あるため真実はわかりません)

 

実は青いデッキを使う前にマーベリックはよく使うデッキの一つでした(他にはジャンドとかZooとかアグロばっかりッッ)。そのため青で無いマーベリックを使用することに大きな抵抗はありませんでした。最近知り合った方はそんなイメージは無いかもしれませんね。

 

 

4,デッキ構築

今回のデッキ構築についてです。

 マーベリックにも一応何種類かあります。大きく分けると以下のように分類できます。

 純正GWマーベリック(緑白)

GWtbマーベリック(緑白タッチ黒)

Panishingマーベリック(白緑タッチ赤)

 これらのカラーリングに加えてDDコンボ《暗黒の深部》+《演劇の舞台コンボ》が組み込まれた型等意外と種類があります。

 

よく使っていたデッキといってもそれは昔のこと・・・。最新のマーベリックがどんな形かは当然知りません。というわけで最新のリストとして下記のものをサンプルとして組んでみることに。

  

www.hareruyamtg.com

 

このリストを参考にして当日使用したデッキリストがコレッッ!!

 

土地    

1《Bayou》

1《魂の洞窟/Cavern of Souls》

1《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

2《森/Forest》

1《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》

1《地平線の梢/Horizon Canopy》

1《カラカス/Karakas》

1《イス卿の迷路/Maze of Ith》

1《平地/Plains》

2《Savannah

1《Scrubland》

2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

4《不毛の大地/Wasteland》

4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

クリーチャー

1《極楽鳥/Birds of Paradise》

1《永遠の証人/Eternal Witness》

1《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》

4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

3《ルーンの母/Mother of Runes》

3《貴族の教主/Noble Hierarch》

1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》

1《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》

1《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》

1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》

1《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》

2《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic

3《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》

1《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》

1《不屈の追跡者/Tireless Tracker》

スペル             

1《突然の衰微/Abrupt Decay》

4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》

4《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》

1《森の知恵/Sylvan Library》

1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》

1《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》

 

サイドボード            

2《封じ込める僧侶/Containment Priest》

1《クローサの掌握/Krosan Grip》

2《外科的摘出/Surgical Extraction》

2《盲信的迫害/Zealous Persecution》

4《思考囲い/Thoughtseize》

2《窒息/Choke》

1《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》

1《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》

デッキリスト | 晴れる屋 リストはこちらにも!

 

今回使用したのはGWtbマーベリック、ダークマーベリックとも言いますね(最近は死儀礼無いから呼ばれない?)

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純正GWと比べた大きな特徴としては、ハンデスや黒い優秀なスペルを採用できる点です。ハンデスはヘイトベアだけでは対処しきれないコンボデッキへの耐性を上げてくれますし、《盲心的迫害》は純正では対処が難しい、《真の名の宿敵》や《若き紅蓮術士》の対策になります。

 

DDコンボを組み込むことも検討しましたが、それが無くてもカードパワーは十分だろうということで今回は見送り。マナベースに負担をかけるという無視できないリスクもありますからね。

 

5、カード選択理由

 固定スロット

以下のカードはほぼ固定スロットと言っていいと思います。折角なので簡単に触れます。箇条書きで失礼いたします。

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《ルーンの母》

とてもインパクトのある1マナ生物。デッキによっては1t目に出されて除去できなければ負けにつながり得る。一度アクティブになれば単体除去をシャットアウト。プロテクションをつけてコンバットに活かすこともできる。

 

《貴族の教主》

モダンでも活躍する定番マナクリ。ダメージレースにもつれ込むことも多く、賛美でのコンバット補助は重要。

 

《石鍛冶の神秘家》

デッキの数少ないアドバンテージ生物。欲しい装備品をサーチでき強力。

 

《スレイベンの守護者、サリア》

ヘイトベア筆頭。

コンデッキにはもちろん、ドロースペルなど、

軽いスペルでゲームを組み立てるデッキにも効きます。

デッキ内にスペルが少ないためこちらの展開を阻害しないのも相性がいい。

 

《漁る軟泥》

墓地対策枠。レガシーは墓地を活用するデッキも多いため活躍する場面は多々ある。墓地対策だけでなくライフゲインからフィニッシャーまでこなす、見た目以上に器用なクリーチャー。《ガイア揺籃の地》との組み合わせはもはやコンボ。

 

《クァーサルの群れ魔道士》

メインから置物に触れるため重宝される。賛美持ち。

 

《聖遺の騎士》

デッキの核となるクリーチャー。時にはフィニッシャー、時には土地サーチによるシルバーバレット戦法等、ゲームプランを広げることができる生物。

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《剣を鍬に》

レガシーの定番除去。ライフをプレゼントするものの、《稲妻》や《致命的な一押し》で

除去出来ないクリーチャーも簡単に除去できる。

 

《緑の太陽の頂点》

マーベリックがマーベリックたる所以のスペル。何t目でもキャストできる柔軟性の高いスペル。よっていつ引いても嬉しい。このスペルを使いこなすことが勝つ秘訣?

 

《火と氷の剣》

《梅澤の十手》

石鍛冶からのサーチ先。石鍛冶のお供は殴打頭蓋が定番だが、

マーベリックはテンポを重視するためあまり採用されていない。

十手は一度通ればクリーチャーデッキ相手に無双できる。剣は単純に能力が強力だが、

触りにくい真の名の宿敵を突破できるのも強み。

 

 フリースロット

上記固定スロットにフリースロットを組み合わせてデッキを構築します。フリースロット枠で採用したカードについても簡単に触れます。

 

《極楽鳥》

黒マナ源が欲しかったので、教主と分けての採用。0/1ながら飛行が活躍する場面は多い。

 

《ガドック・ティーグ》

ヘイトベア枠。

サイドではコンボ対策として定着しているが、今回はミラクル対策としてメインから。

場にいると自分の緑の太陽の頂点もキャスト出来ないのは注意。

 

《スクリブのレインジャー》

色々小技に使える便利な生物。飛行+プロテクション青でデルバーも止めれるのは強い。

 

《永遠の証人》

追加のアドバンテージ枠として採用。

マーベリックの少ない除去を使いまわしたり、《不毛の大地》を連打したりと起用に運用できる。死儀礼の禁止も追い風。

 

《ラムナプの採掘者》

追加のアドバンテージ枠その2。《世界のるつぼ》内蔵生物。

《不毛の大地》や《地平線の梢》を無限に使える。

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《聖域の僧院長》

ヘイトベア枠。チャリス内臓生物。

最近のリストではよく採用されている1枚。

使いこなすには慣れがいる生物だが、上手く使いこなせればゲームを有利に進められる。

 

《不屈の追跡者》

追加のアドバンテージ枠その3。

フェアデッキ同士の消耗戦で特に光る。サイズも気が付くととんでもなく大きくなっているのでフィニッシャーとしても活躍でる。

 

《最後のトロール、スラーン》

青系や除去コン対策として採用。

打ち消されないため青に強く、呪禁による除去耐性で安心感抜群。

装備に対応して除去されることも少ないので装備品とも相性がとてもいい。

完全究極体スラーンは今回のマーベリックのゴールの1つ。

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《突然の衰微》

追加除去枠。

折角の黒を生かすため採用。クリーチャーだけでなく、置物にも触れるので非常に便利。

 

《森の知恵》

追加のアドバンテージ枠その4。

青以外では貴重なドローサポートエンチャント。

ドロースペルを使えないが故の引きムラを解消してくれるカード。対コントロールで特に強い。

 

メインボードはこのような感じでした。

 サンプルリストに比べて一枚刺しが多めなのは、どうせ使用するなら色々入れて試したいという気持ちがあったためです。

 

 

サイドボード

《封じ込める僧侶》

ヘイトベア枠。

アニメイトやスニークショー対策。

 

《クローサの掌握》

置物対策枠。

緑頂点もあるため《再利用の賢者》と枠を争う。

 

《外科的摘出》

墓地対策枠。

リアニやANTはもちろん、土地単のロームにも刺せる。

 

《盲信的迫害》

生物対策枠。

前記の通り、《真の名の宿敵》をメインで触れないため採用。

デスタクや部族デッキ対策にもなる。

 

《思考囲い》

ハンデス枠。

コンボ相手にクリティカルなヘイトベアが手札にあっても、場に出る前にコンボ決められては意味が無い。ヘイトベア着地までの時間を稼ぐという重要な役割を果たしてくれる。

 

《窒息》

青対策枠。

レガシーは青が強い。青いデッキに強力な制限をかけてゲームを支配することが目的。

青を使っていないデッキが取れる戦法の1つ。

 

《情け知らずのガラク

《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

フェアデッキ、コントロール対策枠。

フェアデッキに対してはPWを絡めた多角的な攻めによって勝利することを目的としてサイドイン。無限にアドバンテージを稼ぐPWは基本的にコントロールに刺さるためサイドイン。

 

フェアデッキには有利がつくことが多いため、サイドボードはコンボデッキを意識した構成となりました。

 長くなりましたがデッキについては以上となります。

 

 

6、対戦レポート

それでは簡単にですが対戦のレポートになります。

 9/16に行われたTLS予選レガシーは参加者113名の7回戦で上位8名がTLSの権利を獲得できます。

 

R1 奇跡 〇〇

g1はガドックとサリアで制限をかけて勝利

g2はPWとトラッカーで勝利

 

R2 BUGコン 〇×〇

g3はスラーン+火と氷の剣が決まり、対処されずに勝利

  

R3 URデルバー ×〇〇 よっしーくん

知り合いのよっしーくんと。

g1はデルバー連打と先手の目くらましにより敗北

g2は盲心的迫害が刺さり勝利

g3は相手1t目のvolcanicIslandを不毛で破壊したら土地が止まり勝利

 

R4 デスタク〇〇

g1は十手がカウンター貯め始めて勝利

g2は盲心的迫害が刺さり勝ち

 

R5 奇跡 ×〇× のぶおさん

レガシー最強プレイヤーののぶおさんと初対戦。

g2はガドックとハンデスを絡めて何とか勝つものの、g1とg3は完璧にコントロールされて負け。

 

 やはりお強い。

 

R6 SnT 〇×〇

 g1は相手のミスもあり何とか勝利

g2は《血染めの月》ケアせず負け

g3は《封じ込める僧侶》が除去されず勝ち

 

R7 エルドラージ ×〇〇

スタンディングを確認すると全くID出来なかったので対戦。

g1はマナフラで負け

g2とg3は耐え忍んだ結果ラムナプの採掘者と不毛の大地のループが決まり勝利

 

というわけで、終結果6-1の2位でTLSの権利を獲得ッッ!

 

正直急造なデッキの上、しばらく使用していないアーキタイプだったため、ここまで勝てるとは思いませんでした。本戦も頑張りたいと思います。

 

7、終わりに

 今回は対戦レポートに加えてレガシーにおけるマーベリックというデッキは

どういうものかを書かせていただきました。

 フリースロットの枠にどのクリーチャーを採用するかでデッキの形が様々に変化することがこのデッキの強く、また面白い部分だと思います。

 

《緑の太陽の頂点》というスペルの性質上、カードプールが広くなるほど強さが増すため今後マーベリックに採用できるクリーチャーが出現しないか自分も注目しています

※早速《再利用の賢者》の上位互換みたいな生物が出現しましたね・・・。

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今回はマーベリックというデッキはどんなデッキかということを中心に伝えたかったため、テクニックやサイドボーディング等は省略しましたが、また機会があればそれらをまとめて記事にできたらと思います。

 

ここまで長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます。

 レガシーでマーベリックを使いたいという人の参考になればと良いかなと思います。

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 ではまたどこかでお会いしましょうッッ!

 

佐藤啓

バンコクのMTGショップオーナーShanin Paisalachpongの「Organizing Nationals Thailand 2018」

こんにちは!Onogamesです。

今回の記事は、バンコクTCGショップオーナーシャニンさんが書いて下さりました。

題名の通りナショナルズ2018の記事となります。

原稿を頂いた際にナショナルズ?となりましたが国別選手権の事なんですね。

以前の記事でも触れられておりましたが、タイナショナルズ2018はシャニンさんのショップ主催で開催されたようです。

 

それでは、シャニンさんの記事を楽しみ下さい!

 

はじめに

皆さんこんにちは!シャニンがまたもや登場です。

また皆さんと話す機会を得られた事を非常に嬉しく思います。題名と本記事の主題であるタイナショナルズ2018はしばらく前に終わっていたのですが、仕事がべらぼうに忙しく今の時期に記事を上げることになってしまいました。※Onogemes記事担当者の翻訳編集も少し遅くなってしまいました。申し訳ございません。

ビッグイベントの直後に仕事の出張で、海外へ行かなくてはいけなかったのです。行先が日本で、Onogamesのメンバー達と食事をする機会があったのは不幸中の幸いでした(笑)

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 何はともあれ、今回のナショナルズ運営におけるオーガナイザーとしての経験について報告(というよりはお話し)させていただきます。それはとても楽しく、忘れられない思い出でです。前置きを長くとってしまうのは私の癖ですね(笑)それでは、皆さんの時間を無駄にしないよう、本題へ移ります!

 

Wizardsからの依頼とタイナショナルズ2018への抱負

 

2月、Wizardsから私に連絡がありました。「タイナショナルズの運営に興味があるか?」と。私の返事は「もちろん!」。何のためらいも無く回答いたしました。私はMTGのイベントを運営することが大好きですから、このようなチャンスを棒に振るわけにはいかないのです(笑)

私が投稿させていただいた最初の記事にもあるように、昨年のタイナショナルズ2017も運営させていただきました。幸いにもこのイベントの悪い評価を耳にすることはありませんでした。

しかし、振り返ってみると、私がコミュニティの為に上手く出来た、貢献できたと思っていた事象や性質はナショナルズというイベントに元から含まれていたものでした。

また、タイナショナルズ2017はタイで初めてのナショナルズであり、同じく初めてWizards以外が主催した大型大会であったため、優しいタイ人から責められなかったのでしょう(笑)※タイは微笑みの国と呼ばれています。

初めての事象で全てを完璧にすることは難しいです。そのため、私はナショナルズ2017の反省を生かし、ナショナルズ2018をより良いものとしたいと考えました。

そこで立てた最初期の目標が「誰しもが楽しめるイベントにする」です。

 

開催に向けて-舞台裏-

正直な私の感想としては、ナショナルズ2017は競技MTGに特化しすぎており、カジュアルプレイヤー向きではありませんでした。タイ初の全国大会であるこのイベントで、本来であればすべてのプレイヤーが開催を祝い、大会を楽しむことが望まれます。しかし、この事実は参加者をタイのMTGプレイヤーのほんの一部に制限してしまいました。

 

私はナショナルズ2018をナショナルズの競技的な面をなるべく残し、年に1度開催されるMTGのお祭りにしたいと強く思いました。

 

必要な項目をまとめると

-参加プレイヤーを増やす

-参加費を安くする

-他のショップによる協賛

-誰もがアクセスしやすい会場を準備する

 

これらを念頭に置いて、私は入場料を900バーツに引き下げることから始めました。これは昨年の1,200バーツより大幅に低いです(1バーツ=3.4円くらい)。心理的にも、一桁下がると人々はかなり低いと思うでしょう。

また、プレイヤーの事前登録を手伝ってくれた店舗へ1人頭100バーツを返却するという試みも行いました。「100バーツ・サポート・プログラム」とでも呼びましょうか。タイでは、大きな大会の参加者登録を他のショップが助けることが伝統となっています。1つのショップが全てのプレイヤーへアクセスすることは非常に困難なため他のショップの助けを得ることは非常に有効です。

しかし、私はこれまでに手を貸してくれたショップが何かを得なければならないと感じていました。また、ナショナルズ2018の利益は、主催の私だけでなく、タイMTGコミュニティの為にあるべきです。これが「100バーツ・サポート・プログラム」の考え方を考え出した理由です。

店はプレイヤーから900バーツを徴収しますが、主催へは800バーツを支払うだけです。 これにより、他のすべてのショップオーナーは、純粋な善意の助けではなく、このイベントの一部、つまり協賛となるわけです

 

会場の選定でも悩みました。最終候補は2つ。「駐車場があるが駅から遠い会場」と「駅から近いが駐車場が少ない会場」です。どちらも良い立地のためレンタル費用は高め(涙)

最終的にはプレイヤーが好むだろうという事で「駅から近いが駐車場が少ない会場」を選択しました。

 

「100バーツ・サポート・プログラム」、「アクセスのよい会場」これらの制約があり、イベントの収入が大幅に少なくなったため、イベントを最小限に抑えることとしました。これは、費用の問題だけでなく、最小限のツールでどれくらいの費用が掛かるかを実際に知りたかったという思いもありました。今後ナショナルズ規模の大会を開く上での知見が欲しかったのです。後のセクションで見ることのできるイベントの写真から、このイベントにはほとんど装飾がないことがわかります。

 

ナショナルズのスローガン

これまでの取り組みである「参加費を安く」、「他のショップによる協賛」、「アクセスのよい会場」これを達成したからと言って参加者が本当に来てくれるでしょうか?私は何か大きなコミュニティ共通の目標が必要だと感じました。そこで私が掲げたスローガンが「タイをMTG先進国にしよう!」です。

MTGの超先進国である日本人の皆様は首をかしげるかもしれません。しかし私達MTG後進国にはこれから登らなくてはいけない壁があるのです。沢山のはしごも必要ですね(笑)

ナショナルズ自体にも差があります。参加のためのPWPは200で十分です。私達のトーナメントはスタンダード5回戦+ドラフト3回戦ですが、あなた達のトーナメントはスタンダード4回戦+ドラフト3回戦+ドラフト3回戦+スタンダード2回戦です。過酷です(驚)

GPの開催されない私達の国では本当に大きな大会が数えるほども無いのです。プレイヤー達も機会に飢えています。MTG先進国になることで得られるものは皆さんの想像を超えたものなのです。 

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そんな大きな目標の為に私達は200人の参加を目指しました。プレイヤー、各ショップのオーナー、タイのMTGコミュニティが高い目標のために一丸となりました。新しい試みを含め、沢山のタスクが降り注いできましたが、幸いにもそれらが功を奏したのです。

タイナショナルズ2018の参加者は222人にも及びました!!!!

前年度の30%増しです。私個人な試算は4%増しでしたが、それを大幅に超えました。

まったくもって狂気的な人数です…しかし、最高にハッピーな狂気でした(笑)

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ジャッジ探し

早い段階である程度の人数が見込めたため、ジャッジとスタッフの準備に取り掛かりました。残念ですが、その時点では積極的なジャッジがほとんど見つかりません。私は過去の経験から、ジャッジ不足になることは見通すことが出来たので、自分自身をジャッジの頭数に入れ、スコアキーパーにあてました。その時点では私はそれが最高のアイディアだと思ったのです。スコアキーパーと主催の仕事を同時にできると考えたのですが、非常に悪い考えでした…。(この件については後ほど説明します)

またそれに合わせて、このイベントに向けて2名のスタッフを雇う事としました。従来のスタッフ、新しいスタッフ含め全員で徹底的に訓練とロールプレイングを行いました。この取り組みをしておいて本当に良かったです。素晴らしいアイディアであったと自分をほめたいです。忙しい時に私のところに何度も来られていたら今頃正気を保てていなかったでしょう。ヒント…スコアキーパー

 

結局私を含め7人のジャッジでイベントをこなす事に(涙)追い打ちをかける様に悲劇が訪れます。イベントの1週間前にヘッドジャッジを変更するという事態が起きました。

また、レベル2ジャッジの内の1人はもとより友人の結婚式の後にチェンマイからバンコクへ飛行機で駆け付ける予定でしたので最も忙しい最初の数回戦を6人のジャッジで回すことになったのです。

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Wizards Event Reporterへの苦い恋

私達はまだこれほどまでに大きなイベントを行ったことが無かったため、中規模大会でもWizards Event Reporter (以下、WER)を使用していました。これはほぼすべてのショップで使用されている物と同じプログラムです。悪いニュースはこのプログラムが混合フォーマットのイベントで使用するための物ではなかったことです。したがってイベント成功の為、様々な方法を知る必要がありました。

このイベントのためのWER操作マニュアルを受け取ったとき、私は初めてそれがどのような作業になるかを正確に知ることになります。マニュアルの長さは30ページ以上にもなり、多くのステップは全く新しいものでした。 結局、私はそれを使用して練習を行います。モックアップイベントでのシミュレーションでは開催日の2日前にやっと納得のいく結果を得ることが出来ました。これによりどのステップに多くの時間がかかるかを知ることができ、事前にいくつかのファイルを準備することができました。

 

このWERプログラムは、スタンダード→ドラフトの様にフォーマットの変更を自動的に行うことが出来ません。 手動でモードを変更し、各プレイヤーをポッドに手入力で割り振らなくてはなりませんでした。 お気づきの通り、その日に私は100人以上のプレイヤーを各ポッドへ手入力で割り振りました。 多くの選手がトーナメントからドロップしていたことをとても嬉しく思ってしまいました(爆)※タイ人は名前が驚くほど長いので本当に大変そうです。長すぎて職場でも親が付けたニックネームを使用します。ここでも使用するのでしょうか?

手動で200人以上の選手を割り振っていてはさらに時間がかかった事でしょう。しかし、タイナショナルズは14ラウンド形式に移行します。そのため来年は努力だけで運営する事は難しいでしょう。 WLTR(Wizards Large Tournament Reporter)を代わりに使用することに期待しています。

(本当はWERやそのマニュアルを写真で見せたかったのですが、機密事項にあたるため出来ませんでしたOTL)

 

タイナショナルズ2018当日

この日は私が非常に多くのことを学んだ日です。50-70人規模の大会と220人規模の大会を運営することは全く違いました。選手の登録、プロモーションカード等の手配、賞品の授与など、すべてに時間がかかります。それだけでなく、場所の確保や物流の管理も考慮する必要があります。ヘッドジャッジと私は、ヘッドジャッジの挨拶中にプロモーションカードを配るのはプレイヤーの気を散らすので、代わりにラウンド1の最後にプロモーションカード配る事にしました。 それは悲惨な決定でした。 受け取りの為に各プレイヤーをチェックするには非常に時間がかかり、列は15-20mとなっていました。 我々は、この計画をキャンセルし、イベントの遅れを防ぐために、後のラウンドで再び参加するようにプレイヤー達へお願いしました。これは、50-70人規模の大会と200人規模の大会との大きな違いの代表的な例の1つです。

 

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その後、ようやくスコアキーパーとしての仕事に集中します。私はスコアキーパーの経験がそこそこありましたのでうまくいくと思っていました。が、全く違いました!!!!

 200人以上のプレイヤーのスコアを入力することは本当に長い時間がかかり、多くの注意を払う必要がありました。入力ミスを恐れ、10-15分大会を伸ばすか、勢いに任せ入力するか….あなたはどちらを選びますか?

さらに、ラウンドの終了手続きに予想以上の時間がかかりました。そしてさらに、多くのコントロールデッキをプレイヤーが選択しており、多くのマッチで追加ターンが発生しました。

結果として、スコアキーパーの仕事に個人の時間の75%を割いてしまい、残りの25%しかオーガナイザーの仕事に費やすことが出来ませんでした。これが、私がイベント前にスタッフを訓練したことが素晴らしいアイディアだと述べた理由です(涙)

私がスコアキーパーとオーガナイザーの仕事を同時に行う事は金輪際ないと断言します。

もう一度ナショナルズのオーガナイザーを務める機会があればフロアジャッジとの兼任かもっと自分自身が許容できる他の仕事を請け負うでしょう。

 

ここまで多くの苦情を自分自身で発してきましたが、イベントは非常にスムーズに運営できました。ジャッジやスタッフのおかげでイベントを遅らせる事無く問題を小さなうちに克服することが出来たのが非常に大きかったです。

 

正直な話、参加者の方からは様々な評価があるかと思いますが、今回はオーガナイザーの視点から総括を行いたいと思います。そのために以下の事に焦点を当てました。

 -小規模での運営

-ジャッジの人数

-222人という参加者

-参加者のニーズ

-イベント中に起きた軽微な問題

 

これ等を踏まえて、私はタイナショナルズ2018を「成功」と評価します。今回、小規模運営での開催という実績は次回以降大会の規模を大きくできる可能性を示唆しています。それはオーガナイザーにとってとても良い材料です。もっとも私が次回も主催出来ればの話ですが(笑)

 最後に、イベントでマッサージを行うという発想を与えてくれた晴れる屋さんに感謝します。参加者に何か貢献したいと常に悩んでいました。マッサージは本当に良いアイディアだと思います!

 

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メタゲーム 

このイベントはMTGのトーナメントですので、運営の話ばかりではなく、メタゲームについても簡単に話しましょう。すでに1ヵ月以上経過しておりますが、その間に新しいセットは発売されていませんのでメタゲームは現在とそこまでかけ離れていません。1つ問題点を挙げるなら、このイベントがM19発売の2週間後に行われた点でしょうか。そんな不安定なメタゲームの中開催されました。私は参加できませんでしたが、見ているだけで楽しそうでした。※シャニンさんはファンデッキが大好きです。

プレイヤーの内何人かの人々は新しいデッキを試してみたいと思っています。そう、彼らは非常にユニークなものを発見し、トーナメントを征服したいと思っています。残念ながら、それは今回達成されませんでしたけどね(笑)

トーナメントを支配したデッキは、若干のアップグレードはあったもののM19以前のデッキと同様でした。

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とはいえ、この環境のスタンダードは非常に多様だと考えています。《ゴブリンの鎖回し》を使用したデッキは《ドミナリアの英雄、テフェリー》を有するコントロールデッキと並んでメタゲームを作り出していますが、その種類は多岐にわたっています。

以下のデッキがこのトーナメントの上位入賞者の使用したものです。

-赤黒アグロ

-青白コントロール

-赤緑モンスター

-青白王神

-緑単ストンピィ

-白黒ベナリア史

-ティムールランプ

-グリクシスミッドレンジ/ドラゴン

-グリクシスコントロール

-青黒/青赤ミラーリ

Top 8 Deck Listを見れば、メタゲームの多様性がはっきりと分かります。詳細は以下のリンクからどうぞ。

http://mtgbangkok.com/blog/thailand-nationals-top-8-decklists/

トップ8リストには合計6つのアーキタイプがあり、メタゲームをより楽しい物としてくれました。このイベントに多様性を生み出したもう1つの理由は、多くのカジュアルプレイヤーが参加したことだと考えています。低い参加費と全国のショップから登録できるシステムはカジュアルプレイヤーの増加に一役買いました。タイナショナルズは、タイの王者を決める大会というよりは年に1度の大きな祝典とみなされたのでしょう。

 

肝心のトーナメントはBWベナリア史によって征服されました。騎士の群れは《黎明をもたらす者ライラ》共にすべての対戦相手を倒し、トーナメントを終わらせました。

 

タイメタゲーム小話

もしあなたが、「このイベントで最も人口の多いデッキは何ですか?」と尋ねるならば私は「UWコントロールだ」と自信を持って答えることができます。 タイのプレイヤーは、タイのプレイヤーの多くがコントロールデッキを愛用していることを常に意識しています。

それを象徴するフレーズがタイMTGコミュニティには存在します。”คนไทยหัวใจคอนโทรล“(Kon Thai Huajai Control)意味は「Thai Player-Control at Heart」といったところでしょうか?よってタイのトーナメントは追加ターンが多いです(涙)もし、タイでMTGをプレイするならそれを頭に置いておいて頂けたら幸いです。

 

タイナショナルズ2018写真館

 

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※実はタイにも晴れる屋ホープスの方がいらっしゃいます。先日のRPTQを勝利されPTの権利を得たそうです。

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さらに多くの写真を以下のリンクより見ることが出来ます。

https://1drv.ms/f/s!AhazYtMb0WwRh6Irg2EAfMB-vvcVuA

 

この記事を読んでくださった方の多くは退屈だったのではないでしょうか?イベントの舞台裏の話が主ですので、多くの読者の方には役に立たない情報ばかりだったはずです。このようなイベントを企画する方は限られていますし、日本は既に大きなイベントに精通しています。ある程度確信をもって書きました。申し訳ございません。

この記事で私たちの国が大きなチャレンジをしていることを知っていただけたら本当に嬉しいです。ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

私は次回に「あなたがタイを訪れるなら何をしたいですか?」と書くつもりです。 特定のことについて読んでみたいことがあれば教えてください。私は情報を収集するために最善を尽くします。

再度、あなたが私に連絡したいのであれば、ここに私の連絡先情報があります。 常に新しい友達を歓迎します!

 

Shanin Paisalachpong

Facebook: https://www.facebook.com/bugong (Shanin Draft Paisalachpong)

Twitter: @losaire

Email: shanin.paisal@gmail.com

RPTQ突破!!小林友哉の「緑単タッチ黒RPTQレポート」

お久しぶりです。Onogames小林です。

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運良くRPTQを抜けられましたのでまた記事を書かせていただくことになりました。
よろしくお願い致します。

 

はじめに

RPTQに向けて大して準備はできていませんでした。
8月に入ってからはエターナルウィークエンドに向けてレガシーばかりやってためです。
しかしそのエターナルウイークエンドのレガシーは4-4ドロップという語ることがないような結果に…
ラクルを使用しましたが、グリコンを意識しすぎた結果茶色とコンボに弱い構成にしたのが敗因でしょうか。
翌日のモダンは6-3-1でノープライズ。

というわけで?何も得られなかったエターナルウィークエンドから一週間でRPTQの準備をすることになったのですがこの時点で環境理解もデッキも真っ白でした。
間に1日休みがあったのでそこで缶詰するしかないと思うも、結局1日しかないので、環境理解さえすれば前回のチームRPTQ使用したこともあり、戦えるだろう緑単を選択。

 

緑単調整記

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5リーグ程して、よく当たったデッキはケルドレッドと赤黒、エスパーコンでした。
青単フォグに当たらなかったのはMOだからか?と思いつつもマークは少し下げました。
それらを踏まえて一日で出した結論としては


ケルドには有利。ただしゆっくりなハンドをキープしてはいけない。《緑地帯の暴れ者》か《茨の副官》を2Tに立てるのがベスト。相手が多少止まるようであれば火力を引かれるのをケアして差し合っていくプランを取る。


赤黒は少し不利。前の環境から変わらず《損魂魔道士》、《ゴブリンの鎖回し》、《再燃するフェニックス》がきつい。除去除去フェニックスみたいなゲームが最悪。なのでテンポで押されたり《ボーマットの急使》にガメられるのはしゃーないので《屑鉄場のたかり屋》は少し残すし 《ビビアン・リード》も入れる。
《キランの真意号》や《緑地帯の暴れ者》など早いターンに対処しにくいカードを押し付けていければよい。《再燃するフェニックス》は《歩行バリスタ》か《貪る死肉あさり》がいるときはチャンプアタックで処理し、いないときは並べ合いに持ち込んで無理やり突破する。


コントロールは少し有利。こちらのマナ効率が良く。サイドにクリティカルなものが多いため。《不屈の神ロナス》、《キランの真意号》等あいての構えてるカードで触れないカードをキャストできればその差でずるずるライフを詰められてれたりする。

 

それらを踏まえて以下のようなリストになりました。

-土地 (23)-

12 《森》
4 《花盛りの湿地》
4 《森林の墓地》
3 《ハシェプのオアシス》
-クリーチャー (27)-
1 《歩行バリスタ
4 《緑地帯の暴れ者》
4 《ラノワールのエルフ》
3 《屑鉄場のたかり屋》
2 《茨の副官》
4 《鉄葉のチャンピオン》
2 《不屈の神ロナス》
1 《打ち壊すブロントドン》
1 《ピーマの改革派、リシュカー》
1 《蔦草牝馬
1 《新緑の機械巨人》
3 《原初の飢え、ガルタ》
-呪文 (10)-
4 《顕在的防御》
2 《冒険の衝動》
3 《キランの真意号》
1 《生命の力、ニッサ


-サイドボード (15)-
4 《強迫》
2 《歩行バリスタ
2 《刻み角》
2 《貪る死肉あさり》
2 《自然の流儀》
2 《ビビアン・リード》
1 《造命師の動物記》

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本戦のリストでは《茨の副官》が2枚《緑地帯の暴れ者》が4枚となっていますが、調整段階では逆の枚数でした。実際《茨の副官》は上で上げた3つのデッキに強いのですが、カードとして緑単に噛み合っていないので枚数をおさえることになりました。
《キランの真意号》に乗れない、《原初の飢え、ガルタ》のコスト踏み倒しに貢献しない。イメージ的には《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》という感じでしょうか。
代わりにデッキに噛み合っており序盤を抑えられる《緑地帯の暴れ者》を厚く取りました。プレイするだけだと少しマナ効率は悪いですが、《キランの真意号》でダメージレースを行う際には搭乗後に再度召喚し、ブロッカーとして立てられるため非常に有効です。


《生命の力、ニッサ》は少し時代遅れな気もしましたが、デッキ唯一の飛び道具なのでメインに残すことにしました。赤と違って火力で詰められないため実質ヘイストの《生命の力、ニッサ》は相手の想像の上から勝たせてくれることがしばしばありました。
また世の中の多くのリストには《打ち壊すブロントドン》が多く取られているのですが引きたい試合がほとんどないので枚数をかなり減らしています。

 

対戦レポート

 

ケルドレッド ○○ 
ジョニーのお店の高尾さんでした。
茨の副官が超えられずにタフネス4以上を連打。

赤黒ドラゴン ○×○
福島の知り合いの方でした。
1、3ゲームとも相手の動きが微妙だったため早いターンライフを詰めて勝利。
G2はフェニックスを眺めることしかできませんでした・・・・

白緑エンジェル ○○ 
GP京都のスタン担当で前回のRPQで赤黒を担当してくれたチームメイトでした。
しかも2-0ラインなのでお互い譲れません。
G1はぶんまわりでG2は相手の事故で運良く勝てました。
ライラは基本眺めることしかできないのでかなり運が良かったです。
実際デッキはRPTQで見た中で一番強そうでした。

ケルドレッド ○○
2Tチャンピオンを2ゲーム続けて決めました

赤黒 ○○
ハンデスでクリーチャーを抜かれてガルタが出せない場を作られるも抜かれたカードを引き直しガルタを出して勝利しました。
正直かなりついていてびっくりしました。

 

ID 
ID

5-0-2で6位!権利獲得できました!


BMO、前回のRPQと使い続けて諦めずに使い続けた緑単での権利獲得は嬉しいですね。

頑張って仕事を調整して参加したいと思います。

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最初の記事で好きなカードがオルゾフの幽霊議員と書きましたが、中学生のときにMTGを始めたときちょうど最初のラブニカで大学生で一番MTGをしていたときがラブニカの回帰だったのでラブニカのPTに行けるというのは感慨深いですね。
しかも場所は最初にPTに参加したアトランタ。PTで勝ち越したことすらないので頑張ります。

日本選手権に不参加予定なので
次はGP香港に参加予定です。
モダンは苦手ですができることをしっかりやって望みたいと思います。

 

小林友哉

RPTQ突破!!棚橋雅康の「BRフェニックスができるまで」

皆様こんにちは、Onogamesの棚橋です。

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先日、バトロコ高田馬場店で開催された「RPTQ GUILD OF RAVNICA」を突破する事ができました。

使用したデッキは「赤黒フェニックス」という、あまりメジャーとは言えないようなものですので、今回はそのデッキが生まれるまでの経緯を書きたいと思います。

 

◇構築前段階

GP千葉後、最初に触ったのは青単霊気貯蔵器でした。

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ゆうやん君の記事を読んで惹かれたので回してみました。色物かと思いきや、デッキが強く、当時はあまりマークされていなかった事もあり、その頃に開催された「The Finalsエリア代表決定戦」を勝つ事ができました。

前述の記事に掲載されていた75枚はすでに完成度が高く、自分で使っていても特に弄るところは無いように思っていたので、このままRPTQ、日本選手権に向けてプレイの精度を高めて行こうかと考えていました。

 

ところがそううまくはいかないものです。

プロツアーで青単霊気貯蔵器はDeck Techにも取り上げられるほどに目だってしまいました。

その辺りを境にMOでも対策が進み、《練達飛行機械職人、サイ》がとにかく除去されるようになってしまいました。

《木端+微塵》をよく見かけるようになりましたし、《無許可の分解》の枚数も増えてるリストが散見されるようになりました。緑が入っているデッキも《刻み角》を採用し始めました。《刻み角》がいる盤面では《練達飛行機械職人、サイ》によるブロッカー生成が制限されたり、即席が使いづらくなります。

意識されすぎて立ち位置が相当厳しくなったなという印象を得ました。

加えてコンボデッキという性質上、引きがかみ合わずにひたすらサンドバッグにされる展開もしばしば。リーグに出ても4-1以上ができなくなり、「これは今後使っていくには厳しいかな」と判断し、別の道を模索する事にしました。

この時点でお盆休みの直前、RPTQまで残り2週間しかありません。

 

◇構築

さて、どんなデッキを組もうか...。プロツアーでは相変わらず赤黒アグロが王道を走っていたため、前提として今後も増えそうな赤黒アグロにはしっかり有利がつくデッキを選択したいところです。

ここで一つ頭に浮かんだのは、The Finalsエリア代表決定戦で金沢に遠征した際に見かけた、まっちゃんこと松本郁弥君が使ってた赤黒でした。

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《風雲艦長ラネリー》でマナブーストして5マナのカードを連打するミッドレンジ風のデッキなのですが、《鎖回し》や《くず鉄のたかり屋》などのアグロ系カードが入っておらず、序盤は除去で捌くような感じのデッキでした。

重いカードで盤面を制圧するため赤黒同型には強そうで、コンセプトを拝借して自分で組んでみたところ以下のような構成に。

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このデッキをベースに少しずつ構成を弄りながらひたすらリーグに出続けてみての感想を挙げてみます。

 

悪かった点

 ・青系コントロールが厳しい

デッキの構造上、青系コントロールにはメインボードは10000%負けるため、サイドボード後に連取する必要があります。これはデッキ構築時から承知の上でしたが、サイドプランが強くなかったため、マッチを通して勝ち切れませんでした。

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ロングゲームが前提なのに、《アズカンタの探索》への回答がないのは完全に失敗です。

《アズカンタの探索》の生み出すアドバンテージに対し《オラーズカの供門》では勝負になりません。

 

・《反逆の先導者、チャンドラ》

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常に盤面を捌いていかないとならないため、《反逆の先導者、チャンドラ》は小マイナス能力の起動から入る事が多いです。

そうなると返しの《鎖回し》で《反逆の先導者、チャンドラ》が落とされてしまい、結果としてただの4マナ4点ソーサリーで終わってしまいます。こちらからプレッシャーを掛けることが無いため、相手も《鎖回し》を温存している事が多く、このケースは頻発しました。

コントロール相手にも2点飛ばしたところに《ヴラスカの侮辱》が飛んできて、何もなかった事になります。

《再燃するフェニックス》、《ヴラスカの侮辱》4枚ずつは同型に勝つためにマストなので減らせず、9枚以降の4マナカードはマナカーブが歪になりマリガンを増やす原因となります。

 

・《風雲艦長ラネリー》

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エスパーを相手にしたときには喪心や一押しに耐性があるため頼りになるのですが、肝心の赤いデッキに対して弱いのはやはり問題でした。

この頃は赤単ケルドが増えてきていて、山1枚立っているだけでプレイしにくくなるのも向かい風でしたね。(ほぼほぼ《ショック》が4枚採られているため)

 

・《凶兆艦隊の向こう見ず》

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こちらが展開しなければ相手もスペルを使ってくれないので、ずっと手札でもじもじする事が多く、防御的なデッキでは上手く使えませんでした。

仕方なくブロッカーとして立てると鎖を回されてポン。コントロールからは余った除去が飛んでくるだけ、緑相手には本当に何もせずと、良い場面がほとんどなかったです。

 

・除去の構成

リーグをプレイしてると、赤系デッキから《熱烈の神ハゾレト》を出されて負ける事が多くなってきました。《熱烈の神ハゾレト》は赤同型には相当強いカードなので、RPTQでも対峙する機会は多いと予想されます。

元々、《不屈の神ロナス》や《蔦草牝馬》などの除去耐性のある生物にも手を焼いていたので、除去選択の見直しは必要と感じました。

 

・横並びの展開に対処できない

具体的には赤単ケルドの事なのですが、1対1交換しているだけでは漏れて出た生物にライフを詰められ、盤面を作っても本体火力で負けというケースが多々ありました。3マナでのアクションも薄く初動を抑え切れないこともしばしば。

  

これだけ書くと「ただの構築ミスじゃねーか」というツッコミが飛んできて終わりなのですが、もちろん良かった点もあります。

 

・《死の権威、リリアナ》で《再燃するフェニックス》を釣る

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この動きはとても強かったです。

相手が苦労して除去やカウンターした《再燃するフェニックス》が戻ってくる上に、《死の権威、リリアナ》も場に残るので盤面が一気に傾きます。

ゲームを決定付ける一手となる事も多く、積極的に狙っていきます。デッキ名を敢えて「赤黒フェニックス」としたのもこれが理由だったりします。

 

・《宝物の地図》がいぶし銀

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序盤に除去を構えていても、相手が生物をプレイしてこなければマナが無駄になってしまうので、能動的に動けるカードとして良い働きをしてくれます。

最初は2枚の採用でしたが、複数引いても嬉しいので増量したいと思いました。

  

良かった点は最大限活かし、悪かった点を改善した結果、今回RPTQで使用したデッキが完成しました。

 それがこちら。

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改善点

 ・青系コントロールへの回答

メインボードはさすがにどうしようもありませんでしたが、サイドボード後に連取できるようにサイドプランを変更しました。《豪華の王、ゴンティ》の採用です。

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どれだけ手札を攻めてもトップデッキを受けれないという赤黒の弱点を、《豪華の王、ゴンティ》で相手のカウンターを拝借することで達成しようという考えです。また、《再燃するフェニックス》同様《死の権威、リリアナ》や《最古再誕》で再利用しても嬉しいため、デッキの方向性ともかみ合っています。

《アズカンタの探索》に対しては無色土地枠を《廃墟の地》に変更することで対応することとしました。

《風雲艦長ラネリー》で宝物を貯めて《オラーズカの供門》の昇殿を達成する動きを考えた時は天才か、と思いましたが現実を見る事にしました。大人ですからね。

 

・チャンドラ、ラネリー、向こう見ず

抜きました。

 

・除去の構成

サイドボードの《大災厄》をメインボードに移しました。

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《大災厄》は常にサイドインしていたので、それならいっそメインに移そうかなと。

赤単ケルドに対しても、サイドボード後は相手も《反逆の先導者、チャンドラ》や《熱烈の神ハゾレト》を入れて重くシフトしてくるので、無駄牌になることはなかったです。

メインボードで増量した《最古再誕》と合わせて、課題であった《熱烈の神ハゾレト》、《不屈の神ロナス》、《蔦草牝馬》ついでに各PWと対処しにくいパーマネントへの対処が容易になりました。

 

・横並び(赤単ケルド)への対策

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《焼け付く双陽》を採用しました。これは赤単ケルドを意識しての選択ですが、《蔦草牝馬》や《茨の副官》にも対応できて良いカードでした。《大災厄》や《最古再誕》の前にプレイすることで、これらをより強く使えます。

ちなみに《金線の使い魔》も赤単ケルドに対する負け筋を減らすためにした選択です。赤単ケルドだけ見るなら《本質の吸収》の方が強いのですが、黒黒を序盤に捻出できない可能性があるのと、《金線の使い魔》が青系コントロールに対しても一応クロックとして機能する点からこちらを採用しました。《死の権威、リリアナ》で釣れるのもポイントです。

  

リーグを回していても青系コントロールとばかり当たるため、爆勝ちとまではいきませんでしたが、赤系に対しては想定通りの勝ち方はができていました

RPTQは赤系のデッキが半数近くを占めていると予想していたため、このデッキを持ち込む事に決めていざ出陣。大切なのは覚悟ですね。

 

結果

 

○緑t黒ガルタ

○赤黒アグロ

×赤黒アグロ

○ターボフォグ(同行者が下当たりでトスしてくれました。感謝)

エスパーコン

○赤黒アグロ

○赤単ケルド

 

6-1で4位!PTの権利を得ました!

 

会場は予想通り赤祭りでしたが、赤系アグロが合わせて50%超えているとは思いませんでした。僕にとっては良いフィールドでしたが笑

 

せっかく権利を頂けたので、仕事の都合をつけて参加できるようにしたいと思います。

まずは上司に交渉するところからですね。大切なのは覚悟ですからね。

 

RPTQの後は一週空けて日本選手権、GP香港が控えています。

両方とも参加予定ですので、この良い流れを継続していけたらと思っています。

  

棚橋 雅康

PPTQ突破だよ!山田拓也の「モダントリココントロールPPTQレポート」

はじめまして、Onogames所属の山田です。(Twitterアカウント:@dousoutekisoro

 

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Onogames発足依頼、PPTQとか何かしら勝ったら記事を書こうと思っていたら随分と勝たなかったので遅くなったけど、先週PPTQを抜けたのでふんわりレポートです。

モダンはでかい大会がなければプレイしないので思考は結構浅いです。ゴメンね。

デッキ選択について

基本的に貧しいので、デッキ選択は資産との相談から始まります。普段は組めそうなリストを金魚から探すところが、今回はなんと…

トリコでOnogamesの小林(通称こばゆい そんなに話したこと無い)が勝ってるじゃん!しかも組めそう!!

onogames.hatenablog.com

そんなわけでトリココントロールで出陣。

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・リスト

土地 (24)

4 : 溢れかえる岸辺/Flooded Strand

4 : 沸騰する小湖/Scalding Tarn

4 : 天界の列柱/Celestial Colonnade

1 : 硫黄の滝/Sulfur Falls

1 : 神聖なる泉/Hallowed Fountain

2 : 蒸気孔/Steam Vents

1 : 聖なる鋳造所/Sacred Foundry

2 : 廃墟の地/Field of Ruin

1 : 島/Island

2 : 冠雪の島/Snow-Covered Island

1 : 山/Mountain

1 : 平地/Plains

クリーチャー (5)

4 : 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage

1 : ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

スペル (31)

4 : 流刑への道/Path to Exile

4 : 稲妻/Lightning Bolt

1 : 荒野の確保/Secure the Wastes

2 : 選択/Opt

1 : 否認/Negate

2 : マナ漏出/Mana Leak

2 : 論理の結び目/Logic Knot

2 : アズカンタの探索/Search for Azcanta

2 : 稲妻のらせん/Lightning Helix

2 : 電解/Electrolyze

1 : 至高の評決/Supreme Verdict

1 : 神の怒り/Wrath of God

4 : 謎めいた命令/Cryptic Command

1 : 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

2 : ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria

 

サイドボード (15)

1 : ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

1 : 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer

4 : 外科的摘出/Surgical Extraction

2 : 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

1 : 儀礼的拒否/Ceremonious Rejection

1 : 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke

1 : 天界の粛清/Celestial Purge

1 : 石のような静寂/Stony Silence

1 : 摩耗+損耗/Wear+Tear

1 : 塵への崩壊/Crumble to Dust

1 : 残骸の漂着/Settle the Wreckage

 

こばゆいのリストを数枚変えました。デッキの説明についてはこばゆいの記事を読んでね。※上にリンクが貼ってあります。

 

・変更点

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メイン

選択3枚→2枚に、ヴェンディリオン3人衆を1枚追加。FNM版のかっこいい選択が2枚しかなかったので、サイドからメインにいても邪魔にならなそうなヴェンディをメインへ昇格。

 

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サイドボード

ヴェンディリオン3人衆 2枚→1

祖先の幻視 1枚→0枚

外科的摘出 2枚→4枚

デッキの構造上、安らかな眠りを取れないから、PT後増加中のブリッジヴァイン系デッキへのサイドボードが足りないかも…そんなわけで外科的摘出を4枚へ増量。BG系は少なそうなので、祖先の幻視はなくてもきっと大丈夫!

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・大会レポート

アメニティードリーム大宮店にて、満員56名!予約してなかったからまずは参加権利をくじ引きでゲット!やったね!

 

親和 ◯◯

相手がダブマリしてたので勝ち。

電解で墨蛾を2体焼いて大満足勝利。

 

青単アーティファクト 〇〇

大建築家や主任技師でデカイアーティファクトを出すデッキ。デッキ的に相性が良かったので除去連打からジェイス奥義で勝ち。

 

白緑オーラ ◯◯

相手の引きが芳しくないようで勝ち。

サイド後は爆薬が炸裂して勝ち!

 

5色人間 ◯◯

神の怒りと至高の評決で勝ち。

 

ID×2で6位抜け!

 

SE1 グリクシスシャドウ ◯◯

ライフの減ったところに火力で勝ち。

 

SE2 ブリッジヴァイン ◯◯

ライフを1まで削ったところで黄泉からの橋の効果を勘違いしていて負けそうになるものの、なんとか稲妻を引いて勝ち。

外科的摘出で復習蔦と黄泉からの橋を抜いて勝ち。

 

SE3 ジェスカイの流星コンボ ◯◯

相手がサイド戻し忘れでゲームロス。

コンボに必須となるマナクリーチャーを丁寧に除去して勝ち。

 

そんなわけで優勝!こうして見返すと1ゲームも落としてないし、環境的にかなり良いポジションのデッキです。デッキを作成してくださったこばゆいと齋藤さんにはこの場を借りてお礼をお礼申し上げます。

 

 

以上大会レポートでした。次回もなにかに勝ったらイキって書くつもりです。

それでは、どこかの大会で。

山田拓

PPTQ突破!!小林友哉の「モダントリココントロールPPTQレポート」

お久しぶりです。

Onogamesの東北地方担当、小林です。

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onogames.hatenablog.com

先週PPTQを突破することが出来、記事を書かせていただくことになりました。

よろしくお願い致します。

正直モダンは昨年のRPTQ以降ほとんどプレイしていないため、かなり感覚に寄った記事になってしまった事をお許しください。

 

はじめに

昨年は幸いにもブロンズプロレベルだったため、今回のPPTQは久しぶりの参戦となりました。

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なんとなくテフェリーが強そうだなと思い、コントロールをプレイしようと思っていたため、GP千葉でモダンマスターであるcurryvoreこと齋藤さんにお話を伺いました。

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Onogamesに加入したことで木原ワークスをはじめ、様々なデッキの熟練者にお話を伺いやすくなったことは非常に大きなアドバンテージだと思っています。MTGはその性質上、個人戦が多いゲームではありますがチームというのは非常に有意義だなぁと感じました。わちゃわちゃするのも楽しいですしね。

話がそれましたが齋藤さん曰く「青白はトータルで情のデッキ。環境的にはトリコの方がいい」とのこと。

実際モダン選手権の齋藤さんのデッキは全くと言っていいほど上手にプレイできませんでした・・・・

 

モダンマスターが言う事に間違いはないだろうとトリコを選択。

そこで今回使用したリストはこちらになります。

 

土地 (24)

4 : 溢れかえる岸辺/Flooded Strand

4 : 沸騰する小湖/Scalding Tarn

4 : 天界の列柱/Celestial Colonnade

1 : 硫黄の滝/Sulfur Falls

1 : 神聖なる泉/Hallowed Fountain

2 : 蒸気孔/Steam Vents

1 : 聖なる鋳造所/Sacred Foundry

2 : 廃墟の地/Field of Ruin

1 : 島/Island

2 : 冠雪の島/Snow-Covered Island

1 : 山/Mountain

1 : 平地/Plains

クリーチャー (4)

4 : 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage

その他 (32)

4 : 流刑への道/Path to Exile

4 : 稲妻/Lightning Bolt

1 : 荒野の確保/Secure the Wastes

3 : 選択/Opt

1 : 否認/Negate

2 : マナ漏出/Mana Leak

2 : 論理の結び目/Logic Knot

2 : アズカンタの探索/Search for Azcanta

2 : 稲妻のらせん/Lightning Helix

2 : 電解/Electrolyze

1 : 至高の評決/Supreme Verdict

1 : 神の怒り/Wrath of God

4 : 謎めいた命令/Cryptic Command

1 : 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

2 : ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria

サイドボード (15)

2 : ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

1 : 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer

1 : 祖先の幻視/Ancestral Vision

2 : 外科的摘出/Surgical Extraction

2 : 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives

1 : 儀礼的拒否/Ceremonious Rejection

1 : 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke

1 : 天界の粛清/Celestial Purge

1 : 石のような静寂/Stony Silence

1 : 摩耗+損耗/Wear+Tear

1 : 塵への崩壊/Crumble to Dust

1 : 残骸の漂着/Settle the Wreckage

 

どこかで見つけたトリココンを少しいじったものです。

調整に付き合ってくれた仙台の仲間に感謝です。

 

トリココンのいいところはクリーチャーデッキに強く、除去→PWで勝利することができるところです。

逆に苦手なデッキは除去で対処できないマストカウンターを連打してくるデッキとなります。

有利不利がはっきりしており、苦手なデッキに対するサイドボーディングもセオリーどおりな為、普段モダンをプレイしていない人でも扱いやすい部類のデッキかなと思います。

入っているカードが受けのカード且つ、当たる範囲が決まっているので、相手のデッキのサイドプランを予想して無駄なカードを減らし必要なカードを入れ忘れないのが重要です。

 

リストの特徴

これと言って特徴的な部分はありませんが、強い意志をもって採用した物といえば2枚の《仕組まれた爆薬》と《ヴェンディリオン三人衆》でしょうか。

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爆薬はこのデッキが触りにくいカードに触りやすく、劇的に効くマッチも多いので厚く取りました。

ボーグルはもちろん、人間のバイアル、サイドインされる月などの置物等に対して不要牌を増やさずに処理できます。

実際に白黒エルドラージ戦では苦花と望遠鏡(テフェリー指定)を同時に処理するなどの活躍を見せています。

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ヴェンディは苦手なマッチで頼りになるサイドカードです、特にゲームスピードを落として対応を強めてくる相手に有効に働きます。

 

 

大会レポート

参加者18名と少なめでラッキー!5回戦+SEでした

 

 

青白コン ×○○

G1はEOTヴェンディからうまくテフェリーを通され負け

G2は瞬唱とヴェンディで押し込んでなんとか

G3は相手が土地3で止まったのでむちゃくちゃしました

 

コントロール対決は除去を多く入れているため、不要なドローの多いマッチアップとはなりますが、ライフを詰めるとこちら側のマスカンが増えるのでそこまで不利ではないのかと感じました。

 

バントスピリット ×○○

G1は中隊を消した返しのドラグスコルと幻影の像を返せず

G2、G3は除去除去テフェリーで

 

バイアル型じゃなければシューティングゲームになりやすいと感じました。

EOTのアクションにも対応しやすいテフェリーは改めて偉いなと。

 

白黒エルドラ ○○

G1、G2ともに除去除去テフェリー

 

相手のヘイトベアーでクリティカルなものが少なく除去が機能するのでかなり楽なマッチアップでした。

 

 

KCI ○×○ 下当たりでIDできず

G1、G3は相手のスクリュー

G2はこっちのフラット

 

かなりサイドを厚く取っているので体感ではトータルで少し有利です。

 

青赤ブリーチ ○××

ガチってもIDしても1、2位で自分が2位なのでガチりました

G1はPWを通して勝つも

G2は相手のプランを読み違え若き紅蓮術師が止まらず

G3は相手のマスカンを受けきれずに負け

 

ケアすべきカードがいろいろな方向に向いているデッキはかなりやりにくいと感じました。

 

4-1で2位抜け

 

SE1 赤緑ブリッツ ○○

ライザさんがMOPTQで使っていたものに炎樹族の使者などを加えたようなデッキでした。

G1、G2ともに除去で受けきりテフェリーで蓋をしました。

 

 

赤黒シャドー ○○

シャドーとホロウワンの間の子のようなデッキでした。

G1は除去、除去、テフェリー

G2は除去除去ライラ

 

 

白黒エルドラ トス

R3の方が快くトスしてくださいました。

 

無事PPTQを突破できました。久々のPPTQでしたがシーズン序盤で抜けられたのは本当に良かったです。

クリーチャーデッキに多く当たったのが幸運でした。齋藤さんがおっしゃった通りトリココンはいい選択だったと思います。※PT中のPPTQの記事となります。

この記事が皆さんのモダンシーズンの少しでも参考になれば幸いです。

 

次はエターナルウィークエンドのレガシーとモダンに参加予定なのでよろしくお願い致します。

 

 小林友哉

GP千葉2018サイドイベント日本モダン選手権夏準優勝!!棚橋雅康の「WGドルイド勝ち語り日記」

こんにちは。Onogamesの(自称)モダン担当の棚橋です。

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前回のBMOモダンに引き続き、GP千葉のサイドイベント「日本モダン選手権」で準優勝という成績を残せたので、再び記事を書かせていただく事になりました。

 

始めに言っておきますが、僕はモダンに関して世界のCurryvoreさんや木原君のようにMOでの調整はしていないため、デッキについて色々考えてはいるものの、明らかに試行回数が足りておらず、セオリーから外れている部分もあるかと思います。

その点を踏まえた上で、勝ち語り日記みたいな感覚で読んでいただけたらと思います。

 

使用したデッキはBMOと同じGWカンパニーです。

onogames.hatenablog.com

 

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土地
3《森/Forest》
1《平地/Plains》
2《寺院の庭/Temple Garden》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《幽霊街/Ghost Quarter》
3《廃墟の地/Field of Ruin》

クリーチャー
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
3《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《献身のドルイド/Devoted Druid》
4《療治の侍臣/Vizier of Remedies》
3《薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiter》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《改革派の結集者/Renegade Rallier》
2《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
1《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
2《歩行バリスタ/Walking Ballista》

スペル
4《集合した中隊/Collected Company》
4《召喚の調べ/Chord of Calling》

 

サイドボード
2《流刑への道/Path to Exile
2《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
1《呪文滑り/Spellskite》
1《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
1《無私の霊魂/Selfless Spirit》
1《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
1《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》

 

前回からの変更点

 

・メインボードの漁る軟泥を2枚目の《歩行バリスタ/Walking Ballista》に

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歩行バリスタは単体で引いても活躍する場面が多かったので増量しました。

人間や親和、最近台頭してきたスピリットに対して盤面を支えてくれる良いカードです。

良いカードはたくさん入れるというのはマジックの基本ですね。

 

・シルバーバレットの見直し

《呪文滑り/Spellskite》を採用しました。(持ってきてなかったので会場で5枚目を購入涙)

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数を増やしてきたマルドゥパイロマンサー、ジェスカイ、バーンなど、環境に稲妻が多く見られるようになったので必要と感じました。まぁ環境がどうであれ、大体何も考えずに適当に1枚は採用されるカードな気はしますが、今回は明確な意思を持ってってことで。

 

アイアンワークスもここ数か月で無視できない存在になったので、アンチストーム枠はエーテル宣誓会ではなく《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》にしました。

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基本セット2019からの新戦力は?

・《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》

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サーチできるトーモッドの墓所。苦手な死せる生にささやかな抵抗ができるのは良いですね。墓地を使うデッキは一気に墓地を肥やしてくるので軟泥では間に合わない事が多く、このような一度で対応できるカードは嬉しいですね。お試しでサイドボードに忍ばせてみました。

 

・《民兵のラッパ手/Militia Bugler》

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検討しましたが結局採用せず。

聖遺の騎士も探せるので書いてある事はデッキに噛み合っているように見えますが、3マナでキャストしたあとに探した生物をプレイするという動きはモダンにおいて遅いです。

消耗戦になりがちなフェアデッキ相手のサイドボードも検討しましたが、そういう相手に2/3というスタッツは何もしないんですよね。

 

大会レポート

結局前回からあまり大きな変更はないまま大会にジョイン。

120人切るくらいの人数でしたが、他のイベントとの兼ね合いでスイス5回戦とのこと。

ざっくり計算しみると4-0してIDできるのが8人くらいになるので、実質シングルエリミネーションみたいなものでした。

 

 

R1 URストーム ○×○

 

モダンをやっている人にとっては常識ですが、シャライをコントロールしていると対戦相手はけちな贈り物をプレイできなくなります。けちな贈り物は対戦相手を対象に取る必要があるため、呪禁を持っているプレイヤーは対象に取れないのです。

シャライ様々でした。

 

R2 5C人間 ○○

 

G1はなかなかコンボが揃いませんでしたが、その間歩行バリスタで盤面を支えて勝ち。

想定したケースを実際に体験できると嬉しいですね。

G2はイゼットの静電術士を出されましたが、「2枚しか入ってないカードを重ねて引かれないっしょ」とタカをくくってドルイドをプレイしたら、幻影の像が2体目に変身からの除去さっそくMOで練習しない弊害が出ましたね。良い子のみんなは気をつけましょう。

ゲーム自体は流刑の道で1体除去してから再度コンボを揃えて勝ちました。

 

R3 RGエルドラージ ○×○

 

mtg.bigweb.co.jp

フィーチャーマッチでした。

 

このデッキの一般的な基本地形の枚数を把握しておらず、それぞれ1枚ずつだと思い込んでいました。土地を攻めてみたものの、、、、、意外と入っていましたね爆

ゲームプランを作る指針になるので、主要なデッキの基本地形の枚数は把握しておくべきと感じました。上記の場面ではいずれにせよ他にする事がなかったのでやむなしです。

 

R4 同型 ○××

 

同型はダブルマリガンまでは先手3killを見込める初手が来るまで厳しくマリガンしていく事にしています。それ以上はそもそもリソース枚数がシビアになってきついですね。

サイド後は流刑の道が数枚あるので、運良く初手にあればちょっと緩くしていいかな、と思っています。

まあでも、お互いがちゃんとやればダイスで勝った方がそのまま勝つでしょう。

 

結果、G1は取ったのですが、G3でダブマリしたところで3killは無理っぽいけど中隊のめくれ次第で4killハンドをキープしましたが、めくれなかったので負けました。

 

R5 緑トロン ×○○

 

幽霊街や廃墟の地でトロン完成を妨害する事は容易ですが、普通に土地を並べられて忘却石が起動できるところまでゲームが長引くときついです。

G3は5枚目の土地を引かれたらほぼ負けの場面で1ターン引かれなくて勝てました。

 

 

4-1で7位通過でした。序盤に勝てていたのでオポが高かったみたいです。

  

準々決勝

 

エルドラージトロン ○○

 

2G共、さくっとコンボが決まって勝ちました。このマッチに関しては本当に特筆する点はなかったです。

 

準決勝

 

同型 ○×○

 

R4で当たった方との再戦です。スイスラウンドの順位でこちらが後手だったので半ば諦めムードでした。

 

3killを決められ決めての3G目、ワンマリガンで3killハンドを手に入れ、あとはお祈りというところで3killされなかったので勝ちました。運が良かった!

 

決勝

 

相手が感染という事でOnogamesのみんなが観戦に来ました。(おじ)

こういうギャグはいつも時間差で思い浮かんでしまうのですが、黙っておくのももったいないのでこの場で書きます。今年の熱い夏にピッタリですね。

 

で、結果、、、

 

mtg.bigweb.co.jp

2kill!(相手が)

 

ぎらつかせのエルフに古きクローサの力を打ってからの相手のアタックに対してスルー宣言したら、「ブロックせんの?」って聞かれた時点で天を仰ぎましたよね。テンパイハンドだったため降りる訳にもいかず、これはやむなしかなって思ってます。

今後2ターン目に同じアタックをされても、スルーするのは変わらないです。

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というわけで今回も準優勝でした。

ちょっとできすぎてる気もしますが、これに驕る事なく日々精進していく所存です。

 

デッキのメインボードはほぼほぼ固まっているので、メタに応じてサイドボードの選択を考えながら、色々試したいですね。

 

次のモダンの大きなイベントはGP香港に参加予定です。

次こそは優勝で記事を飾れるように頑張りますので、願わくば次回は優勝レポートでお会いしましょう。

 

それではまた。

 

棚橋 雅康