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BMOスタンTop8!!小林友哉の「環境初期の緑単について」

 こんにちは!Onogamesです。今回の記事もBMO関連となります。

 これまでの2名は新潟県の古参強豪プレイヤーでしたが、今回記事を書いてくれた小林君は宮城県在住の若手プレイヤーです。知らない方も多いかと思われますので軽く紹介させていただきます。

小林友哉(通称こばゆい)

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  宮城を中心に活動している若手ブロンズレベルプロプレイヤー。レベル1ジャッジの資格も持ち合わせています。過去3回のPT参加と、実績も十分。(ゲートウオッチの誓い、破滅の刻、イクサラン)

 昨年はLastSun-Top4、GP静岡-9位、日本選手権-12位と大躍進を遂げました。

 それでは、小林君の記事をお楽しみください。

 

はじめに

 始めまして。Onogames の小林と申します。東北でMTGをしていましてデカナベさんの紹介でGP京都から加入させていただきました。

 僕のことを知らない人も多いと思うので軽く自己紹介をさせて頂きます。

 

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・Onogamesではソロさん世代

・好きなフォーマットはレガシー

・好きなカードは《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova》

・ブロンズレベルプロ

・L1ジャッジ

・PTに3回出ています。

 

 以後よろしくお願いいたします。

 今回は先日行われたBMOスタンダードでTop8に入れたため、レポートを書かせていただきました。

 

BMO本戦 

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今回使用したデッキは緑単です。練習の時間もデッキを練る時間もなかったため、ある程度調整されたデッキで、と思った為です。

結果

R1 白タッチ黒騎士 ○×○

R2 マルドゥ機体 ××

R3 ティシャールコンボ ×○○

R4 青白コン ○×○

R5 キャパシンフラッシュ ×○○

R6 緑単 ×○○

R7 赤黒 ○○

R8 白タッチ黒騎士 ○○

R9 赤単 ×○○

R10 ID

 

8-1-1の8位抜け

 

SE1 赤黒 ×〇×

 

一没でした。

 

 かなり運も味方してくれて落としそうなマッチも拾うことができ、出来すぎた結果と非常にうれしく思っております。どんなデッキ相手でも噛み合いで踏みつぶせるのは緑単の強いところです。

 負けは二つとも《無許可の分解/Unlicensed Disintegration》を使うデッキでした。テンポで押されている場面、巻き返しのためにプレイしたクリーチャーに除去を合わせられるとこのデッキでは成すすべがないように感じました。

 もし今後緑単を使うことがあるとすれば確定除去を乗り越えられるような構成とプレイを検討する必要があると思います。

 

 また相手に回して一番辛いと思ったカードは《ベナリア史/History of Benalia》です。こちらのタフネス4を超えてくるため、テンポで勝つことが難しくなります。

このデッキは中軸が軒並みタフネス4です。また、どのクリーチャーも戦闘するしか脳がありません。環境的にタフネス4がプレッシャーとならず軽々超えられてしまうため、どう立ち回れば安定して勝てるかをもう一度検討する必要がありそうです。

 

デッキについて

緑単

土地

4《花盛りの湿地/Blooming Marsh》

4《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis

15《森/Forest》

クリーチャー

4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》

1《緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampager》

4《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》

4《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》

4《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》

1《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》

1《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》

3《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》

4《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》

スペル

4《顕在的防御/Blossoming Defense》

4《キランの真意号/Heart of Kiran》

2《自然の流儀/Nature's Way》

1《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》

 

サイドボード

2《歩行バリスタ/Walking Ballista》

3《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》

2《刻み角/Manglehorn》

1《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》

1《捕食/Prey Upon》

2《自然の流儀/Nature's Way》

1《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》

1《押し潰す梢/Crushing Canopy》

1《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》

1《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger》

※黒マナは《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》の能力起動のためだけに採用されています。

 

 ドミナリアの加入でかなり話題になった緑単ですがまだまだリストは定まっていないように感じました。

 今回自分が使ったリストも調整が十分とは言えません。周りのプレイヤーの話を聞いたり、MOの結果を見たり、最終的には勘にたよった非常に感覚的なリストとなっております。

 まだまだ環境初期という事もあり、これから他のデッキも大きく形を変えていくと思うので、今回の記事はリストの解説ではなく緑単への選択肢となりうるカードについての雑感を書かせていただきました。

 

緑単定番のカード

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《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis

使ってみて特別感じたことがあるカード。

このカードで勝つことは間違いなくあるが、ダメージで負けることも多いので本当に4枚が最適かどうかは疑問が残る。

 

《顕在的防御/Blossoming Defense》 

このデッキの核でテンポの鬼。

青白には意外と効かないので減らす。

当たり前だけど同系では絶対に抜かない。

 

《歩行バリスタ/Walking Ballista》 

柔軟だけどかみ合わないカード。

とはいえマナフラの受けとしては優秀だし数点が届かない時や王神の天使をやれるのはかなり偉い。BMOでは一度だけ《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》を倒す活躍を見せた。

枚数の調整が難しい印象。

 

《緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampager》 

タフ4で良かった場面もあれども、実質3マナなので弱いことも多い。

《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》の無い初手にいる時だけは他の2マナより強い。

赤系が増えれば2枚以上取っても良さそう。

 

《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》 

追放除去が多くて見た目より弱かった。

赤いデッキが一定数いるので手放しで4は危険そう。

歴史的が重要な構成ならフル投入。

 

翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》 

デッキにそんなに合っていないが、カードとしてものすごく強い。

減らしすぎると少し《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》を運用しにくくなる気がするのでもう少し必要な気がする。

  

あまり見ないけど採用したカード

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《捕食/Prey Upon》 

テンポの鬼。

リスクもかなり大きい。

 

《押し潰す梢/Crushing Canopy》 

青白にはクリティカルに刺さる。

環境に飛行は結構多いので青白だけじゃなく《栄光をもたらすもの/Glorybringer》を破壊するためにも結構使った。

 

造命師の動物記

《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》経由で出すとすごい。

1枚で勝てる3マナのカードは非常に強力だが、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》と枠を食い合いそう。

 

《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force》 

追加の勝ち筋としては悪くない。

ケアされにくいが緑単はPWを守るようにできていない。

 

《刻み角/Manglehorn》

同系と機体系に強い。

先手後手を返せる可能性があるのは大きい。

 

《自然の流儀/Nature's Way》

警戒が見た目より強く刺しあいのゲームでは2テンポ取れることもしばしば。

ロナスが接死・トランプルになるのも覚えておきたい。

 

 

よく見るけど採用しなかったカード

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《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》 

ブン回りは強力だが、キープ基準になりづらいカード。

環境によっては必須パーツになりうるが、《キランの真意号/Heart of Kiran》に搭乗しにくいのはかなり大きい。

探検との相性を加味しても、「キープできれば強い」このデッキで運用はリスクにリターンが見合っていないと感じた。

とはいえ、《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》を超えて殴れる等役割は多いので次回は1枚くらい採用するかもしれない。

 

《導路の召使い/Servant of the Conduit》 

テンポもいいしキープ基準にもなるけども《キランの真意号/Heart of Kiran》に乗れないのは結構大きい。

 

《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra》 

《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》の相方としては良いが、重いうえにエネルギー供給もないのでマナレシオ的にかなり微妙に感じた。

 

《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》 

倒したいやつが減った気がしたので今回は不採用。

カードの強さもデッキとの噛み合いもあるので環境が複雑化するほどカードパワーを頼りに必要とされるカード。

 

《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》 

なんだかんだ強い。

とはいえ、漂着が流行しているこの世界では微妙なことも多く、このカードでなければいけない場面が少ないと感じで不採用。

 

採用したい、検討したいカード

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《古えの憎しみ/Ancient Animus》 

1枚あるとインスタント多いマッチで強いと思った。

青白系に一定数格闘系を残さなきゃなんだけど一枚これにすると結構違うと思う。

 

《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》 

緑単で使っている場面を見てかなり強そうだった。

サイドには入れたい。

 

《地形の精霊/Terrain Elemental》 

ブロックできるので《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》よりいいこともありそう。

 

《クルーグの災い魔、トラクソス/Traxos, Scourge of Kroog》 

未知数。歴史的に寄せれば強いかも。

試す時間がなかったけど《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》とか入れれば運用できる?

  

 以上となります。最後の説明が駆け足になってしまい、申し訳ございませんでした。これから緑単を調整する方々の参考になれば幸いです。緑単は環境次第でまだまだ可能性があると思うので色んな形を試してみてください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

次はマジックフェスタin仙台に参加予定です。

ぜひみなさん仙台にも遊びに来てくださいね!

それではー

 

小林友哉

 

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