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ALL WILL BE ONO.

日本選手権2022準優勝!!棚橋雅康の「テーブルトップリターンズ」

知ってる方もそうでない方もお久しぶりです。
Onogamesの棚橋です。

先日行われた日本選手権2022-Tabletop Returns-で準優勝という結果を残すことができました。
11月に行われるチャンピオンズカップファイナルの権利も貰えたことですし、この結果は満足しています。

…とはならないんですよ。やっぱりあと一勝のところまで行って優勝逃したのは悔しい!!

今も思い出してキーボードを打つ手がプルプルしていますので、放送で自分の勝ったシーンだけ見直して
心を落ち着かせています。佐々木寿人のメンタル調整と一緒ですね。※麻雀のトッププロ

 

それでも悔しいばかりではなくて、こうやってテーブルトップの大型イベントに参加して、友人知人と久々に顔を合わせて談笑したり対戦したりできたのは何より嬉しいことです。
だいぶ落ち着いてきたとはいえ、新型コロナウィルスの脅威と向き合っていく日々はまだまだ続きそうなので、
そんな中この大会を開催しようと尽力してくださったBIGMAGIC様には感謝しかないです。

大会初日の夜にはリュウジさんのご厚意でBIGsメンバーの飲み会にOnogames、石川勢共々参加させてもらい、楽しい時間を過ごしました。

初めて訪れる土地で飲み食いするときは現地民の案内が安定です。
この日、BIGsイチの酒好きと名高いノソノさん(Bigsマエノソノケンタさん)とも初めての邂逅を果たしました。なかなかに激しい飲み会で最高でした。
成績や記事でしか知らない有名プレイヤーに対しては、理想の人間像を当て嵌めがちなので、こうやって酒を飲みながらその人のマジック以外のプライベートな部分を知るのは結構好きです。
そういうことができるのも大型イベントの魅力の1つなので、飲み会の席や会場では色んな人と交流を図りたいですね。

 

初日を突破していて翌日も朝早いこともあり、飲み会は1件目でお開き。
ホテルに戻ってMTGアリーナで行われるウィークエンド予選に臨みました。結果は特に誰にも言ってなかったですが、一瞬で0-2しました。
そこそこに酒気を帯びた状態で勝てるほどマジックは甘くないですね。

 

本戦

前説が思いの外長くなってしまいまいましたが、肝心の本戦の内容に移らせていただきます。

(スタンダード)「日本選手権2022 -Tabletop Returns-」 トップ8入賞プレイヤーデッキリスト|イベントカバレージ|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト



使用したデッキはイゼットコントロール
放送中のインタビューでも言いましたが、AkioprosがCSに持ち込んだティムールコントロールをベースに、《産業のタイタン》のスロットを《船砕きの怪物》にしてイゼットの2色でまとめたものです。

 

入れ得カードであるはずの霜剣山が入っていないのは、普通に入れ忘れただけです。


2色にした理由は

・ミシュラランドが強いので廃墟の地が欲しい
・イゼットの2色でもカードパワーは充分
・大阪まで来てランデスに嵌め殺されたらイラつく

といったところです。

特筆する点は《セレスタス》の採用ですかね。

各所で言われてますが今のスタンダードは2マナ3マナの動きが強く、特に先手であれば極力パーマネントを展開していきたいです。
3ターン目のアクションが鏡割りの寓話だけでは足りないと感じたので、追加の3マナカードとして採用しました。
4ターン目に黄金架のドラゴンをプレイできるのはもちろん、イゼットは昼夜逆転の調整が割と容易なのでルーティングの回転速度も
速く、ライフゲインも沁みます。(テキストを読んだだけ)

 

サイドボードは、主に捌きのカードです。

相手の動きを除去やカウンターで捌いた返しに《黄金架のドラゴン》をプレイして攻めに転じる、というプランを念頭に組みました。
相手のデッキ構成を読んで、先手と後手で細かくカードを入れ替えることをしたのは、もしかしたら今回が初めてかもしれません。
船砕きの怪物の4枚目が居ますがさすがに必要なかったです。エッジを利かせた構築をしてる感を出したかっただけです。

結果

〇ナヤルーン
△イゼットコントロール
〇ボロスアグロ
エスパー
×エスパー
〇グリクシス吸血鬼
ID

初日にいくつかの学びがありました。

私はそれまで、《しつこい負け犬》を墓地から強襲されるのを嫌って除去を打つことを渋っていたのですが。相手が墓地の《しつこい負け犬》に手が伸びるも、強襲を躊躇う仕草をした挙句に結局プレイせずということがありました。

その時は「?」って感じでしたが、後々ほど、「強襲にマナを使うことで返しのドラゴンへのガードが下がることを嫌った」のだと気付きました。
それ以降はしつこい負け犬を即除去するようにすると、案の定墓地から強襲されることはなく、ライフに余裕を持たせてゲームメイクができるようになりました。
あの時の相手の仕草がなければ気付かなかったかも知れません。そもそもオンラインでは仕草で気付くことはできません。
相手の仕草、目線など盤外の情報をキャッチしたりされたりするのもリアルマジックの面白い点ですね。

 

Magic Companionアプリの仕様の都合で、初日の成績は2日目に引き継がれず、実質別のトーナメントという扱いになります。
今後マジックフェスト等の複数日のイベントはこういう形式になっていくのでしょうか。
初日のノルマを達成したらそれ以上試合をしなくて良いのは有難いので、個人的にはそれもアリかなと思ってます。

 

2日目

〇グリクシス吸血鬼
×グリクシスコン
エスパー
エスパー
エスパー
〇ティムールコン

TOP8シングル

エスパー
エスパー
×オルゾフ

 

最後の最後で負けて優勝ならず!

今回のテーブルトップはデッキ非公開。
TOP8に残ったデッキは一般的なリストにアレンジを加えたものが多く、先週のCSのリストを仮想敵として練習してきたプレイヤーを翻弄して勝ってきたんだろうなと思いました。
生放送でも少し触れられていましたが、私も勝っているリストをそのまま使うよりは自分の好みにアレンジするのが好きなので、リスト非公開のトーナメントの方が性に合っているなと感じます。


もちろんデッキ公開の方が好きという方も一定数いるとは思いますので、マジックの競技寿命を考えるとどちらの形式も存続してほしいところではあります。

日本選手権という大会自体が今後定期的に行われていくのかはまだ発表されていないのでわかりませんが、三度目の正直という言葉もありますし、次にもらう盾には優勝という文字が刻んでありますように。

 

最後になりますが、この週末を一緒に過ごしたジャッジ、スタッフ、対戦相手の皆様はお疲れ様でした。

それではまた。

 

タナハシマサヤス