こんにちは、Onogamesの棚橋です。
先日、仙台市のシーガル泉バイパス店さんで開催されたWPNプレイヤーズツアー予選(以下、PTQ)を幸運に恵まれ突破することができました。
こういう勝ち語り記事はしばらく書いてなかったな、と思い遡ってみたところ、直近の記事が昨年のGP静岡でTOP8入賞した時の対談形式のものでした。つまり1年近く鳴かず飛ばずで執筆機会がなかったということになります。
鳴かず飛ばずの人間が有料記事を書くと煽られる世界線が存在すると聞いたことがありますが、Onogamesの記事は常に無料です。※棚橋さん個人の意見です
箸休め程度の感覚で読んでいただけたら幸いです。
・PTQで使用したデッキについて
11月18日付の禁止改定で、ついにフード一強環境にメスが入りました。
賛否両論ありますが、メインから特定色対策カードをプレイし合うジャンケンみたいなゲームになってしまうのは美しくないと辟易していたので、個人的には大歓迎です。
禁止改定後に行われたtwitch rivalsという配信者同士の天下一武道会みたいな大会の結果を見るに、これからはジェスカイファイアーズ、ゴルガリアドベェンチャー、キャットオーブン系が頭一つ抜けた感じになると予想。PTQで使うデッキはこの中から選択しようと思って色々回したり考えたりした結果、先日行われたMF名古屋で僕自身が使用したこともあり、蓄えた経験値を活かせるジャンドキャットオーブンを使うのが勝利期待値が高いと考え、これを使うことに決めました。
ジャンドキャットオーブンも禁止改定でむかしむかしが抜けてしまいましたが、特に必須のカードではなかったこと、それよりも相手の夏の帳に怯えずに済むようになったことの方が大きいこと、トータルでプラスになったという印象です。
一応、twitch rivalsで最も母数が多かったジェスカイファイアーズも期待を込めて回してみましたが、創案の火が手に吸い付かずにタコ殴りにされる展開を4マッチ連続で味わい、絶対使わねぇ!と誓いました。
下記が使用したデッキリストです。
基本的には他のリストと大差はないですが、先述の3デッキを意識して組む上で、抜きん出ようとしてちょっと色気を出した部分について紹介します。
・意地悪な狼は4枚
採用枚数はリストによってまちまちですが、個人的には4枚必須と考えています。
アドベンチャー、同型には当然強く、ファイアーズに対しても全体除去耐性があり、食物を貯めていればケンリスや騎兵を一方的に討ち取れるため、結構仕事します。
どのデッキも現状、かまどデッキに対するサイドボード後は猫かまどコンボを止めようとしてくるので、その影響をほとんど受けないところも加点要素です。
・ロークスワイン城の2枚目
パンくずかまど猫が機能していればいいのですが毎回そう上手くいくはずもなく、サイドボード後ともなればまず狙い撃ちされます。そう考えたときにリソースを供給できるロークスワイン城は是非とも引き込みたいカードであり、2枚目を採用する考えに至りました。ややマナベースに負担をかけますが、リターンの方が大きいと考えます。
・ギルドランド10枚
3色デッキを組む際には妄信的に12枚入れてしまいがちですが、残虐な乗り手やロークスワイン上でライフを持っていかれることを考えると、ギルドランドのショックインは極力減らしたいです。赤マナを使う要素は波乱の悪魔とフェイに呪われた王、コルヴォルド。サイドボードの燃えがら蔦しかなく、マナクリもいるからギルドランドを少し削っても大丈夫だろうと10枚まで削りました。特に計算はしてないですが、回し始めてから色マナで不都合を感じたことはないので、これでいいかみたいな感じでそのまま来ています。
・いざPTQへ
この週末は土日で仙台→山形の連戦プラン。結果的に仙台で権利を獲れたため、山形には出なくて済みました。
シーガル泉バイパス店さんは初めて訪れましたが、シングルカードの種類も豊富で値段もお手頃、PTQの賞品も豪華で最高でした。
と、お店の方に宣伝して欲しいって頼まれたのでこの場を借りて宣伝します笑
でも実際もっと買い物してくれば良かったな、って今ちょっと後悔しているくらい安かったので、仙台に足を運ぶ際はシーガル泉バイパス店さんをよろしくお願いします。
PTQの結果は下記のとおりです
青黒コン○○
ジェスカイファイアーズ○○
ID
ID
スイス3位抜けでシングルへ。
赤白騎士○×○
ジェスカイファイアーズ×○○
3-0-2からの優勝!権利獲得となりました!
会場はやはりというか、ファイアーズ、アドベンチャー、かまどの3デッキが大半を占めていました。
またここからメタがどう動いていくのか楽しみです。
・主要デッキとのマッチアップ
自分が練習した中で得た知見ですが、戦い方や今回のリストにおけるサイドボーディングを紹介します。もちろん、これが正解とは限りません。かまどデッキをこれから使ってみようという方は参考に、現在使っていて「自分と違うな」と思った方は、コメントやSNSでご意見等いただけると嬉しいです。
たなはし まさやす (@tanahashi1224) | Twitter
【ジェスカイファイアーズ】
メインは不利です。こっちは早いデッキではないので、4ターン目に創案の火を置かれると好き放題されて大体負けます。
サイドボード後はこちらのデッキが最適化する一方で、相手はフェイのウィッシュボードの都合上解呪くらいしか入らず、まあまあ戦えるようになります。
(フェイなしのタイプもありますが、そこまで致命的なカードは入って来ません。)
クラリオンで流れるドルイドや悪魔を抜いて、創案の火を狙い撃ちしながら恋煩いの野獣で殴っていくゲーム展開を目指します。ケンリスや騎兵が出て来たときに狼で落とせるよう、食物はできるだけ2個以上を維持したいです。
In:恋煩いの野獣4、強迫4、燃えがら蔦2、暗殺者の戦利品2、人知を超えるもの、ウギン1
Out:波乱の悪魔4、楽園のドルイド3、ゴルガリの女王、ヴラスカ3、フェイに呪われた王、コルヴォルド2、リリアナ1
悪魔が無双するため有利です。でも先手亭主からのブン回りで間に合わないこともあるので相手の展開が芳しくないことを祈りましょう。
ある程度盤面が出来てきたら、虐殺少女による盤面崩壊と探索する獣+ビビアンの突然死をケアしましょう。接死+トランプルをブロックする際、狼でブロックして破壊不能を付与しても狼に割り振るのは1点だけで、残り全部突き抜けてくるんですね。最近学びました。
たまに虚空の力戦が出てきます。1枚で封殺される系のカードではないですが、猫かまどが止まると悪魔の砲撃が制限されてまあまあ厄介なので、適用範囲を考慮して戦利品だけ入れます。
In:暗殺者の戦利品2、戦慄衆の将軍、リリアナ1
Out;楽園のドルイド3(後手ならドルイド残した方がいいかな、ってちょっと思い始めてます。)
【かまど同型】
悪魔が盤面に残った方が勝つので、悪魔を最優先で除去してエンジンを完成させに行きましょう。狼をたくさん採っている分で有利になると思いたいですが。
かまどを対処された時に猫ばかり引いても寒いので、猫は1枚減らしています。
In:暗殺者の戦利品2、燃えがら蔦1、戦争の犠牲1
Out:楽園のドルイド3、大釜の使い魔1
【赤系アグロ】
重いカードを抜いてシェイプアップします。
パンくずを悠長に回している余裕はないので抜きますが、狼のエサを供給する保険として少しだけ残します。立ち回りとしてはとにかく守備に全振り、エンパレスの宝剣やトーブランからの突然死は可能な限りケアしましょう。
In:恋煩いの野獣4、暗殺者の戦利品2
Out:パンくずの道標3、戦慄衆の将軍、リリアナ1、フェイに呪われた王、コルヴォルド2
・プレイする際の注意点とその対策
MF名古屋の時もそうだったのですが、食物と猫の行き来やパンくずの誘発などやることが多く、オートでやってくれるオンラインと違い、紙で回すと全て自分で管理しなくてはいけません。当然時間もその分多く消費することになります。
対人ゲームなので丁寧にプレイすることは大事ですが、こういった動作に時間を取られすぎて引き分けというのはお互いにとって良くないかなと思います。
僕はMF名古屋の時は手順を全て省略せずにプレイしていたら、ほぼ毎ラウンド時間ギリギリまでかかる羽目になりました。引き分けも2回ありました。
こうならないように対策を考え、僕自身が実践していることが以下の2つです。
【猫と食物の行き来】
猫が殴りに行ける盤面では、相手ターンの終了時に猫をかまどに出し入れしますが、
「猫を墓地に置いて食物トークンを出してすぐ生贄で墓地から猫を出します」
って毎回丁寧にやってると結構な時間を使ってしまいます。
この行き来は対戦相手に承諾を得た上で、宣言のみ行い動画は省略させてもらうと良いでしょう。1回の動作はせいぜい3秒程度ですが、毎ターン繰り返すと結構な時間になりますからね。
【食物の数の管理】
食物トークンについては、トークンを枚数分並べている人を良く見かけます。
勿論それが正しいスタイルですし、僕もMF名古屋ではそうしていました。
しかし、それも時間がかかってしまう原因なのです。
これも対戦相手に承諾を得た上でダイスで管理するのが良いですね。ただし、1個しかない食物を生贄に捧げた時にダイスをどけて「食物は0個です」っていうのは紛らわしいしトラブルの原因になるのでやめましょう笑
かまどデッキは回すのが難しいという話をよく聞きます。
管理しなくてはならないリソースが多く複雑なため、最初はたくさんミスをするかも知れませんが、パズルを解くように勝ち筋を辿っていく楽しさを感じることができるデッキだと思います。
拙い内容の記事ですが、これを読んでプレイしてみようと思ってくださる方が少しでもいらっしゃればと思います。
PTQ行脚も無事終えることができたので、今年の残すところの大きなイベントは晴れる屋さんのThe Last SunとThe Finalsです。
プロレベルの最終確定の時点でブロンズなので要項によると両方出れるらしいので、今のところ参加予定です。
2019年も残り1か月、最後は良い成績で締めくくりたいですね。
それではまた。
棚橋 雅康