Onogames

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ALL WILL BE ONO.

バンコクのMTGショップオーナーShanin Paisalachpongの「Q&A and another Q」

みなさんお久しぶりです!Onogmesです。

更新復帰第一弾の投稿者は過去に記事を提供して下さったタイのショップオーナーシャニンさんです。

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中央がシャニンさん



onogames.hatenablog.com

前回の記事の後に皆様よりいただいた質問への回答となっております。

それではシャニンさんの記事をお楽しみください!

 

 

Q&A and another Q

皆さんこんにちは!シャニンです!戻ってまいりました!私はまたここで記事を書くことができ非常に嬉しいです。

今回の記事は前回の物に比べ短くなってしまう事をお許しください。国別選手権が目前に迫っておりますし、別のビジネスも非常に忙しく、運命に試されているかのようです。7月に控えた2回の海外出張と国別選手権の準備…….次回の記事は国別選手権のレポートになる確率が高そうです。これ等をこなすために私はすべきことをしなければなりませんね泣

 

嬉しいことに、(前回の記事に対して)私が想像した以上の量の質問を受けました。どうも有難うございました!!

私は良いコンテンツクリエイターには一貫性が必要であると信じています。制作したコンテンツが認められたか?閲覧数は?フィードバックは得られた?これ等は大切ですが、気に留めず続けていくことが大切です。ある日突然それが報われる日が来ると少なくとも私は信じています。したがって一番大切な相手は時間であると私は考えています。家族と生活、仕事、そして趣味と人生のバランスをとることは非常に難しい作業です。

読者からの質問は私かコンテンツの制作を続けていく上で常に私を助けてくれます。ネタをくれることも有れば精神的にも非常に大きな助けとなります。コンテンツを愛してくれる、楽しみにしている人がいればいつも素晴らしい気分になれます。そして私はコンテンツの制作を継続することが出来るのです。

もう一度言わせてください。ありがとうございました!

 

 

Question 1 – From an L2 judge who is active in Japan

現在タイではどれくらいの認定ジャッジがアクティブで活動していますか? また、タイは Southeast Asia 地域に属していますが、地域内外問わず結びつきが強い外国のジャッジコミュニティはどこですか?

 

私がこの質問に答える前に補足させていただくと、活動中のジャッジと休止もしくは引退したジャッジを区別するのが非常に難しいです。ウィザーズはショップでのGPTを停止したため、L1ジャッジには実際の作業はほとんどありません。よって、正式なイベントで実際にジャッジする機会がないため、このL1ジャッジが活動中であるかどうかをジャッジする(はい、駄洒落です笑)ことは困難です。「L1ジャッジにあまり仕事がない」この問題に対してここ数年ある事に取り組んでいます。大きな大会を企画している際にはなるべく多くのL1ジャッジを呼び、彼らの能力維持に努めています。

具体的にはRPTQや今年の国別選手権がまさにそうです。私はこれらの大会で必要以上にジャッジを雇っています。もちろん、それはイベントの収益性に影響するかもしれませんが、それはわたしの優先順位リストでは非常に低いです。 むしろ私の利益の一部を切り捨て、地域社会に役立てたいと考えております。

 

それでは回答に戻らせていただきます。タイには6人のアクティブなジャッジと3人のセミアクティブなジャッジがいます。(実際にはアクティブではありませんが、デューティコールで呼ぶことが可能です)

おっしゃられる通り私たちはSoutheast Asia 地域(以下SEA)に属しています。ここでジャッジカンファレンスが行われるたびに、常に4カ国以上の国からジャッジがそれに出席します。しかし、SEAのジャッジコミュニティは日本ほど大きくなく人もいません。そのため、GP等の際にはSEA内でジャッジを探し回ったりせずに外国人ジャッジを呼ぶことは珍しくありません。

私は他の地域のジャッジと知り合いたいと常々考えておりました。そのために、ある日とつぜん日本のどこかのGPにジャッジとして参加するかもしれません。いや、L2テストに合格すれば必ず参加させていただきます(笑)

 

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Question 2 – From an L1 judge who is playing in an area quite far from Tokyo

 タイのコミュニティ全体またはあなたにとっての質問です。 前回の記事で、タイに多くのカジュアルプレイヤーがいることを知りました。 このような状況下では、まじめで重苦しいイメージのジャッジとして働くためには、プレイヤーからジャッジへの理解が重要であると私は考えています。 あなたがそれについて意識していることについて私にアドバイスをいただけたら幸いです。

 

私は私のキャラや立場がすでにこの問題において非常に役に立っているので貴方への回答として役に立つかはわかりません(笑)

 

第一に私は2つのモードを使い分けます。それはもちろん競技レベルと(スーパー)カジュアルです。

 

まず、私のバックグラウンドを話させてください。プレイヤーとして真剣に競技MTGをプレイするときもあれば、私の店のカジュアルプレイヤーとはじけたファンデッキをプレイすることも有ります。また、ショップのオーナーであることはこれらのキャラクターやモードを他のプレイヤーへ周知することも非常に簡単です。

これ等の理由から、私の周りにプレイヤー達は私がデフォルトで非常にカジュアルであっても、時には非常に真剣になる事を認識しています。

 

そんな私が、あなたがジャッジは時に真剣でなければならないことをプレイヤーに理解してもらう方法をアドバイスするならば、「カジュアルプレイの時でもジャッジの側面を見せる」です。

それは、あなたがカジュアルプレイの中でジャッジをしたり裁定を出したりする事を意味するわけではありません。あなたはカジュアルプレイの中でルールやプレイに対しての裁定を教えてあげることが出来るはずです。

 

簡単に例を挙げるとこんな感じでしょうか?

  • 誘発忘れ等の頻発される事象やその裁定
  • プレイヤーに多く見られる勘違いやミス
  • 他のジャッジから聞いた話、特に厳しいペナルティの話

 

教育者としての役割を果たすことで、あなたは周りのプレイヤーから敬意を得られ、彼らはあなたから期待されていることを知るでしょう。同時に貴方への理解も深まるはずです。

正直な話、私はこの種のことが時間を経て解決される事を自身の体験等を経て知っているので、貴方の事は心配していません。きっと大丈夫です(笑)

 

私は競技レベルのプレイヤーに対して注意を払っています。不正行為やルールによる恩恵を用いてゲーム内でアドバンテージを得ようとするプレイヤーがいます。私の本当の心配は、彼らがそれらを新規プレイヤーに対して行っている事です。あなたも私も、このゲームに新規プレイヤーが加わることが非常に難しい事を知っています。あなたがジャッジとして厳しい裁定を出しても彼らがマジックを辞めてしまう事は無いもしくは非常に少ないと思われますが、上記の様な事が起きると一部の新しいプレイヤーはマジックを諦めてしまいます。

多分私は店主だからかもしれませんが、新しい選手たちが楽しい時間を過ごしていることはもっとも気になる部分です。 マジックは多様性のゲームであり、このゲームを楽しむ方法はたくさんありますが、不正行為をするようなプレイヤーが楽しむ場所ではありません。 私はジャッジがプレイヤーのために楽しい時間を守ることもジャッジ重要な役割であると確信しています。(あなたの質問を深読みしすぎているかもしれません笑)

 

Question 3 – From a twitter user

なぜGPバンコクは開催されないのですか?

 

私はこの質問へ綺麗に回答したかったのですが、実際の問題を隠して回答することはできないと考え回答させていただきました。

 

私達タイ人もう一度GPバンコクを開催したいと本当に強く思っていますが、同時にそれが難しいことも深く理解しています。

 

第一に、タイには難しい政治情勢が非常に多くあり、多くの国々はタイが安全ではないと感じています。 以前は、デモや暴動も多くありました。 その後、現在の軍事政権が戒厳令を発給して以来、いまだに新しい政府は発足しません。 現在私たちは何も問題の無い平穏な暮らしを送っていますが、外部の人はタイが安全だと感じていません。 私はタイの政治的不安定さが近年GPバンコクが開催されない主な理由だと考えています。

 

また、Channelfireballが世界中のGPをウィザーズから引き継いだとき、状況は悪化したと感じています。私は彼らの事を何も知らないので現在色々と勉強中ですが、ウィザーズと比較してGP主催者としての姿勢は全く異なると考えています。GPはビジネスとして、収益性が非常に重要になりました。

私は、タイが「GPを開催すべき国」のリストの最下部にいると考えています。タイは政治が不安定なだけでなく、シンガポール、台湾、香港などの近隣諸国に比べると市場規模がまだまだ小さいのも大きな要因です。

 

トーナメントの主催者として、大型イベント(RPTQ、国別選手権など)を開催して、多くの人が参加できるようになるべく最善を尽くしています。 これは、タイがGPのような大きなイベントの準備ができていることを示す意味もあります。 今年は国別選手権に招待された選手の数が大幅に増加したため、状況はかなり良くなっています。 昨年は210人しか招かれませんでしたが、今のところ278人が招待されています。前回の記事に書かせていただきましたが、タイの歴史の中で最大のローカルトーナメントを持つようにまでなっています。 CFBがこれを考慮に入れるかどうかはわかりませんが、何もしないよりもはるかに良いはずです!がんばるぞ!

 

Question 4 – From a twitter user

タイやSEA地域に十分な人数のジャッジはいますか?

 

回答が難しかったので2パートに分けて回答させていただきます。

L2ジャッジ

タイに十分な人数のL2ジャッジはいますか? はい、十分な数のジャッジがいます。タイにはPPTQを保持できる店が7店舗しかなく、現時点では5人のL2ジャッジがいます。 さらに、国別選手権が終わった後に私もL2への試験を受けますので、今年末までに6にすることができます(うまくいけば笑)。 SEA地域の他の国々については、私の記憶が正しければ、マレーシアとインドネシアのどちらも、アクティブなL2ジャッジがほとんどいないため、大きな問題を抱えています。 私は彼らの状況がすぐに改善することを強く望んでいます。

 

L1ジャッジ

タイに十分な人数のL1ジャッジはいますか?いいえ、十分ではありません。 タイのほとんどのL1ジャッジはアクティブではありません。 L1ジャッジはL2よりも多くのカジュアルなプレイヤーを包括するため、コミュニティの成長にとって非常に重要です。個人的には、2店舗に1人のL1ジャッジがいなければならないと考えています。もちろん、マジックをさらに成長させたい場合は、コミュニティ内に数多くのジャッジがいることが最善です。ウィザーズは、これらジャッジ育成のためのプログラムを制定する上でより良い仕事をする必要があると考えています。 現在の様にL1のための公式イベントが少なければ、L2へレベルアップすることは非常に難しいタスクとなります。 

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Question 5 – From a twitter user

あなたが日本での大会に参加したことがあれば教えてください。 日本とタイのトーナメントに違いはありますか? プレイヤーと主催の両目線で答えて頂けたら嬉しいです。

 

残念ながら、私はまだ日本で開催されたマジックの大会には一度も参加していません。 私は本当に最初の1回を経験することを楽しみにしています。 しかし、私は友達から聞いた話を分かち合うことができます。

 

シャニンさんのまた聞き小話:

 A.タイのジャッジで、何度も日本でGPに参加してきたプレイヤーの話

日本のGPはアジアの他のGPに比べて参加プレイヤーの数が非常に多い。

マジックにおいてジャッジはプレイヤーとコミュニケーションをとる際にフォーマルな対応をすることが多いが、大きな市場規模を持つ日本の大会では顕著に見られた。ここタイでは、ジャッジが多くのプレイヤーを個人的に知っている傾向が強く、多くの場合、コミュニケーションはあまりフォーマルではない。

また、日本でのスーパーユニークなことは「クジ」。日本中のショップやGPで引けるクジ。実際には世界中の他のWPNストアのルールに反しているが、日本では合法。多くの友人は、非常に創造的でユニークなテーマであふれているクジを楽しんでいる。

 

B.多くの海外イベントに参加している遊戯王のジャッジの話

遊戯王の日本のトーナメントはあまり整理されていない。どちらかと言えば私は日本ではなく西洋諸国のイベントに行きたいくらい。時間調整が遅れている上に運営スケジュールが明確ではなく、事前に良いトレーニングが出来ていないのではないかと思う。これは日本だけのことではないので、責任があるのはコナ〇だと思う。

 

 C.多くのGPに参加するプレイヤーの話

日本GP運営は他の国と比較して全く新しいレベルに達していると思う。他の国々も、できるだけ円滑にイベントを運営するために最善を尽くしている 一方で、それはすでに日本では標準的なものとなっている。晴れる屋によって運営された昨年のGPは本当に宇宙一だった。 彼らはマッサージ施設やジャッジのための休憩室を用意していた。それらは日本の飲食店や小売店に入るときに受けることが出来る素晴らしいサービスのようなものだと感じた。そうした親切なサービスは、他の国では非常に目新しい。

 

 

 

                                        

 Woahhh!! 私は5つの質問しかないと思ったとき、この記事がこれほど長いとは思っていませんでした。 私は回答するのが非常に楽しかったです。 とにかく、私がこの記事を「Q&A and another Q」と名づけたように、それは私もまたいくつかの質問を残すこととしました。 私の質問に答えて下さる親切な方がいらっしゃるならば、非常に嬉しいです。私はただ読んで楽しむだけではなく、くださった回答すべてにコメントを残すことを約束します。

私はこの様な取り組みを行ったことが無いので、うまく出来るかわかりません。うまくいかない場合、全ての仕事を投げ捨てこの取り組みに対応します。新しい事を試すことによるダメージなんてないのだから。

日本の皆さんに聞いてみたい質問がいくつかあります。

 

  • 他の国のトーナメントに参加したことがある人のための質問です。これはFNMからGPまでどんなレベルのトーナメントでも構いません。 あなたが直面した最も文化的ショックは何ですか?

 

  • 日本の弱点やマジックが改善しなければならないことは何ですか? 私たちは外部者として、品質や基準の点で最高の位置づけの一つとして日本を尊敬しています。 したがって、私はまた、物語の反対側も知りたいと思います。

 

  • 日本のマジックプレイヤーの大部分は、英語に堪能ではありません。 それはジャッジにも言えますか?ジャッジの勉強する際にルールや記事を読む際に日本語と英語どちらで読みますか?

 

  • プロツアーのようなトップレベルのトーナメントにはあまりタイ人のプロは参加していません。私は日本人との関係がとても深いので、いつも日本人選手を応援しています。(PTドミナリアの木原選手さんはまさにそうです)日本人のプレイヤーも外国人選手を応援することはありますか?

 

 ※回答したいという方はOnogamesのtwitterへDMを送ってください。必要であれば翻訳も行わせていただきます。記事最後にシャニンさんの連絡先がございますのでそちらに連絡していただいても構いません。

 

以上です。私はあなたと更に話ができる事を願っています。

このような機会を与えていただいたOnoさんに深く感謝したいと思います。また、この記事の翻訳者にも同じく感謝いたします。私は貴方の事を知りませんが、とても上手に翻訳されていることについて恩を感じています。貴方の翻訳は酷い日本語を話す私に日本人とつながる機会を与えてくれました。

最後にすべての読者の方々に感謝いたします。あなた達は私に良い1日をくれました。また会いましょう!

 

もし私に連絡したい場合は下記の連絡先へお願いいたします。常に新しい友人を歓迎します!

Shanin Paisalachpong

Facebook: https://www.facebook.com/bugong (Shanin Draft Paisalachpong)

Twitter: @losaire

Email: shanin_paisal@gmail.com