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ALL WILL BE ONO.

GP北京ショニポン!!久保勇太の「MTGを好きになれなくなってしまった」男が海外GPに参加した話

 こんにちわ!Onogamesです。今回は一風変わったコラムとなります。

 今回記事を書いて下さったのは久保さんです。今回も簡単に紹介させていただきます。

久保勇太(通称くぼしゃん)

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  久保さんには目立った戦績はありません。しかし、彼は人柄がよく、チームメイトから愛されています。彼の人柄を伝えるためのストーリーは非常に多く、機会があったら紹介したいくらいです。

 大雪の中、暖房のかかった車内に友人たち(ジャンプ読んでる)を残し、一人雪かきをしてスタックから全員で脱出した話は涙なしに語れません。

それでは久保さんの記事をお楽しみ下さい。

 

◆はじめに

 皆さんはじめまして!Onogames久保と申します。

 この度、5/4〜6に開催されたGP北京2018に参加しました。初めての海外GPでしたのでそのレポートを、とも思いましたが、今回の記事は別のテーマに主眼を置いて書くこととしました。

 

◆自己紹介

 さて具体的なお話しする前に簡単に自己紹介をさせていただきます。
とは言っても私は同じOnogamesの木原惇希さんや棚橋雅康さんのように実績のある有名プレイヤーではありません。たまーにPPTQを抜けたり、GP2日目に残ったりする程度のレベルです。

 私は昨年の9月、Dialynoteにあるエントリーを投稿しました。

senes7144.diarynote.jp



 このエントリーは非常に多くの方に読んでいただきました。もしかしたら今読んでくださっている方の中にも読んだなあという記憶がある方もいるかもしれません。
当時の私はMTGを楽しむこと」ができなくなっており、プレイをすることが苦痛になっていました。そしてついにはこのエントリーを投稿すると同時に周りに事情を説明してMTGをプレイしなくなりました。

 

 しかしその後様々な方法でモチベーションを回復した私は競技MTGに復帰し、ついに先日自身にとって初めての海外GPに参加するまでに至りました。

 今回はその間に私がいかにしてモチベーションを回復したのか、ということを中心に紹介させていただきます。

 

◆モチベーション回復のための4つの取り組み

 

 私が意識的に行って特に効果があったと感じるのは以下の4点です。

 

1.しばらくMTG及びほかの対戦型ゲームをプレイしない

 日記のコメントでも数多くアドバイスをいただいた「MTGその他対戦ゲームを一切触らない」という選択をしました。

 その間もMTGの情報には触れていましたが、意識的に別の趣味に没頭することで対戦や敗北から縁遠い生活を送りました。

 復帰初戦は12月に入ってからでした。地元のショップで大会に参加し、プレイも結果も散々なものでしたが、久々にMTGをプレイすること自体が楽しいと感じられました。

 

2.敗北するのは当然だと自覚する

 敗北が苦痛に感じるのは自分自身に対する評価が高く、無意識に敗北が縁遠いものだと捉えているのではないかと考えました。

 先ほども述べさせていただいた通り、私は取り立てて誇れる実績もない一般プレイヤーです。トッププレイヤーでさえ勝率は7割に満たないと言われていますし、MTGの上手い友人達も勝ったり負けたりする中、私が負ける事は何一つおかしなことではありませんでした。それらを自覚すると、敗北は当然身近なものなのだと考えられる様になりました。

 この意識改革は具体的な策がなくただ自己暗示をかけているような物なので、まだ十分とは言えない状態ですが、少しずつ敗北に対する抵抗感がなくなってきたような気がしています。

 

3.MTGに勝利以外の楽しみを見出す

 これは『勝利以外の目標を立てる』にも近いものがあります。MTGから離れたあと、私は勝利以外に楽しかった瞬間はなかったのかを考えました。その結果、私は「有名プレイヤーとの対戦」をよく覚えており、そのゲームに負けていてもよい思い出になっていることに気づきました。

 そこで有名プレイヤーとの対戦することを1つの目標としました。これは大きな大会に出向く動機にもなりました。「有名プレイヤー」には当然強い方が多いため、勝利を目指しつつ次の対戦を楽しみにできます。MTGは対戦するゲームであるため、勝敗にこだわらないという事も度が過ぎると楽しさを半減させてしまう原因となります。そのため、これは私にとってとてもよい目標となっています。

 

4.自分に合ったデッキを使うようにした

 MTGをプレイするスタイルにも意識的に変化を加えました。

 それまでの私は環境最強と言われるデッキばかりを選択し、とにかくその練度を高めることが勝利につながる最短の道だと信じていました。しかし私はMTGが上手ではありません。とりわけゲーム中のプランの選択や切り替えが下手なのです。つまり私が勝率を高めるためには選択肢が多く、攻守の切り替えを的確に行う必要があるミッドレンジやコントロールよりもプランのブレが少ないアグロやコンボを使うべきだと気づいたのです。

 

 この考えに至るまでに1つの記事が大きな影響をもたらしました。

 

article.hareruyamtg.com

  トッププロでさえ『簡単なデッキを選ぼうじゃないか』と言っています。この記事は大いに参考になったと同時に励みになりました。

 

 実際に昨年末からこれまで赤単、機体、青白王神、スニークショーというアグロかコンボのみを使用しています。

 無理する事なくプレイできるという事は私にとって非常に効果的であり、晴れる屋さんの記事で紹介されている事象を肌で感じました。加えて徐々にではありますが自分なりに満足いく結果を得ることができるようになり、この作戦が功を奏したと感じています。

 時が来れば、ミッドレンジやコントロールにチャレンジする事もあるかもしれませんが、しばらくはこのスタンスでMTGをプレイしたいと思います。

 

◆復帰後~GP北京

 こうした自分なりの工夫に加えて周りのサポートもあり、今ではMTGをプレイすることがだいぶ楽しくなってきました。

 

・GP京都

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※久保さんのチーム「Onogames team ice」

 チーム戦で開催されたGP京都は私にとって大きな転機となりました。復帰後初めてのGPとなります。構築から練習までをチームメイトと共に行う事は終始楽しく、プレッシャーなどどこかに置いてきたようでした。これまでのどのGPよりも練習をして臨むことができ、本戦中も自信を持ってプレイすることができました。チームの成績は奮いませんでしたが、成長を感じられたGPでした。MTGを心から楽しめたGPであったと明言できます。

 そして以前より抱いていた「海外GPに行きたい!」という思いが再燃してきたのです。

 

・GP北京

 私は、GP京都後すぐにGP北京への参加を決断します。GP京都のチームメイトと共にGP北京へ行くことも非常に心強く、この決定の障害になるような思いは一切ありませんでした。

 

しかしGP北京は5-2-1で、あえなく初日落ち。

 

 初日落ちが決まりガックリしているとOnogamesの木原くんが声をかけてくれました。私のシールドプールを見ながら違う組み方のほうがよかったかも、と話をしていると瀧村プロを始めとしたトッププロの方々がその様子を見て、構築を指南してくださったのです。さらになぜ私が正しい構築ができなかったのかということまで教えてくださり、非常に勉強になりました。忘れられない思い出です。また、国内GPでは会う機会が無いようなプレイヤーの方々と新たに交流があったりと、海外GPならではの出来事がたくさんありました。

 

 

 

 また翌日は観光に行き、北京動物園(死ぬほど広い!)でパンダを見たり、天安門などの世界遺産も訪れることができたりと、MTGも海外旅行も満喫できた北京滞在となりました。

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◆終わりに

 いかがだったでしょうか。この記事を読みに来た皆さんはMTGをプレイすることが楽しいという方ばかりかもしれません。もし何かの拍子にMTG(もしくは他の対戦ゲーム)をプレイすることがつらくなった時には、この記事の存在を思い出してください。この記事がその状況を打破するヒントになることを願っています。

それではまたどこかでお会いしましょう!

 

久保勇太